“ウイスキー付き”も発売!スコットランド代表、荘厳「150周年記念ユニフォーム」を発表

スコットランドサッカー協会(SFA)とキットサプライヤーのadidasは21日、SFA創設150周年を記念したスコットランド代表の特別ユニフォームを発表した。

この150周年記念ユニフォームは、後述の通り男女チーム合わせて2023年の3試合で着用される。

Scotland 2023 adidas 150th Anniversary

今回の特別ユニフォームは、1873年3月13日のSFA創設から150年間の歴史を凝縮した荘厳なデザイン。定番のネイビー(ダークブルー)を基調に、ホワイトのラウンドネックがレトロな雰囲気を醸し出す。左胸のエンブレムはもちろん150周年を祝した特別仕様だ。

今回のデザインは、SFA創設前の1872年に行われた代表チームの歴史的な初試合(対イングランド)で着用した最初のユニフォームからインスピレーションを得たもの。

ゴールドに輝くエンブレムと同じくらいに印象的なのが袖口の意外なストライプ柄だが、実はこの柄こそ、まさにスコットランド代表150年前の“原点”を表現しているものだ。

150周年を祝した特別エンブレム。ブラックの盾にゴールドのランパントライオン(後ろ左足立ちのライオン)を描き、その周囲を“1873-150YEARS-2023”の文字で囲む。なお、初期のユニフォームには“赤いランパントライオン”のみがエンブレムとして使われていた。

1872年にイングランドと対戦した際の初代スコットランド代表メンバーは、その全員が当時アマチュアクラブとして活動していたクイーンズ・パークFC(今季はスコットランド2部に所属)の選手だったという。つまり、クラブチームがそのまま代表チームに姿を変えた形となる。

このエンブレムはクイーンズ・パークFCのもの。今回のキットの袖口には、このエンブレムやユニフォームに使われているホワイト&ブラックのストライプをデザインし、文字通り「原点」となったチームに最大級の敬意を表している。

ちなみにスコットランド初代ユニフォームのソックスも“白黒ボーダー柄”を使用。また、初期のエンブレムだったレッドライオンも同じくクイーンズ・パークにその由来があると思われる。

150周年記念ユニフォームは、25日にグラスゴーで行われた欧州選手権(EURO2024)予選のキプロス戦でお披露目に。試合は3-0でスコットランドが勝利している。パンツはホワイト、ソックスはレッドをそれぞれ採用となった。

このキットは25日のキプロス戦のほかに、4月のコスタリカ戦(女子代表)、そして150周年記念試合となる9月のイングランド戦で着用予定とのこと。ライバル関係にあるイングランドとの記念試合は要注目の一戦だろう。

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150周年記念ユニは既に発売となったが、30日には特別ボックスに収納したスペシャルエディションも発売される。セットの中身はユニの他に記念コインと、そしてなんとシングルモルトのミニ・ウイスキー付き!さすがはスコッチウイスキーの国だ。

価格は150ポンド(約27,970円)で、男性用・女性用の全サイズ合わせて873セット(1873の間違いではない)の数量限定。争奪戦必至の超限定販売となる。

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