デンマークサッカー協会(DBU)とキットサプライヤーのhummelは20日、デンマーク代表の2023新ユニフォーム(ホーム、アウェイ、GK)を発表した。
DBUは昨年9月にカタールW杯に向けた新ユニフォームを発表したばかり。一般的には少なくとも1年以上は同じキットを使い続けることが多いが、デンマークは2022W杯ユニの“異例・異色デザイン”がモデルチェンジを早めた形となっている。
Denmark 2023 hummel Home
2023新ユニフォームはカタールW杯モデルと同様に、1992年の欧州選手権(EURO1992)での優勝チームが着ていたユニデザインをモチーフとしたもの。W杯モデルの色付きバージョンに見えるが、襟周りなど細部のディテールはだいぶ異なる。
パンツはホワイト、ソックスはレッドをそれぞれ基調としたデザイン。ソックス背面にはデンマーク語で国名“DANMARK”を垂直に配する。
2023モデルのホームキットは長袖レプリカユニフォームもリリース。袖口まで延びる独特なストライプが際立つデザインだ。
ユーゴスラビアの代替出場となった1992年の欧州選手権(EURO1992)で、デンマークは下馬評を覆す大躍進で決勝まで勝ち進み、最後はドイツに2-0で勝利。歴史的にして奇跡的な初優勝を成し遂げた。今回のキットデザインは、当時のチームへのオマージュである。
カタールでの人権問題等への抗議の意思表示として、エンブレムやメーカーロゴを塗りつぶした2022W杯ユニフォーム。そのW杯も終わったことでロゴには再び色が戻ってきたが、このタイミングでのチェンジは当初からの既定路線だったと思われる。
大舞台でメッセージを発信したDBUとhummelには敬意を表するが、選手が着るユニフォームはやはり“普通”であってほしいと願う。
Denmark 2023 hummel Away
2023新アウェイユニフォームは、基本的にはホームの色違い。ホワイトを基調にレッドの差し色というスタイルは、EURO1992当時のアウェイキットと共通する。パンツにはレッド、ソックスにはホワイトを採用。
Denmark 2023 hummel GK
2023新ゴールキーパーユニフォームはブラックとグリーンの2色が登場。胸から下の独特なグラフィックが目を引くデザインだ。
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今月から始まるEURO2024予選。2023新ユニフォームはフィンランド、カザフスタンとの試合でお披露目となる予定だ。