木浦小120年の歴史に幕 閉校式・惜別の会 校歌刻んだ記念碑除幕

 今春で学校統合される糸魚川市立木浦小(中嶋里子校長、全校児童9人)の閉校式・惜別の会が25日、同校で行われた。児童や教職員、地域住民ら約110人が参集。明治35年の創立以来紡いできた120年の歴史に幕を下ろした。
 閉校式では校旗収納が行われ、中嶋校長が米田徹市長に校旗を返還した。

米田市長に校旗を返還する中嶋校長

 米田徹市長は式辞で「地域の教育、文化の拠点として多くの優秀な人材を育て、送り出してきた」と同校をたたえた上で、「4月1日、木浦小は能生小へ統合するが、これまでの実績と栄光は地域の皆さまや卒業生の胸の中に受け継がれ、輝き続けると確信している」と述べた。
 惜別の会では全校児童一人一人が学校生活の思い出を語りつつ、「これから能生小学校で友達をいっぱいつくって、仲良く遊びたい」「いろいろな勉強を頑張る」などと4月からの抱負や期待を語った。

出席者全員で声高らかに校歌斉唱

 教職員も一人一人があいさつし、新年度の赴任先とともにこれまでの感謝を伝えた。中嶋校長は「(同校校長として)お世話になった2年間は、とても幸せだった。子どもたちと同じで、木浦大好き、最高です」と思いを述べた。
 出席者全員で校歌斉唱した後、校門前に移動。校歌の歌詞が刻まれた閉校記念碑を除幕し、会を締めくくった。

校歌の歌詞が刻まれた記念碑を除幕し、記念撮影に収まる出席者たち

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