ヤンキースの「ジーター2世」ボルピー 開幕ロースター入りが決定

日本時間3月27日、ヤンキースは「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで全体5位の高評価を受けている超有望株アンソニー・ボルピーが開幕ロースター入りすることを発表した。ボルピーは監督室に呼ばれ、ブライアン・キャッシュマンGM、カルロス・メンドーサ・ベンチコーチ、ディロン・ローソン打撃コーチが同席するなかで、アーロン・ブーン監督から「開幕メジャー」を伝えられた。「デレック・ジーター2世」として期待される超有望株が正遊撃手争いを制し、開幕からヤンキースのショートストップを務める。

現在21歳のボルピーは2019年ドラフト1巡目(全体30位)でヤンキースに入団。昨季はマイナーAA級とAAA級の2階級合計で132試合に出場し、打率.249、21本塁打、65打点、50盗塁、OPS.802を記録したが、マイナーでの20本塁打&50盗塁は1995年のアンドリュー・ジョーンズ以来となる快挙だった。今春はオスワルド・ペラザやアイザイア・カイナー=ファレファとの正遊撃手争いを繰り広げ、オープン戦で17試合に出場して打率.314、3本塁打、5打点、5盗塁、OPS1.064の見事な活躍。実力で「ヤンキースの正遊撃手」の座を勝ち取った。

開幕メジャーを告げられたボルピーは「(メジャーリーガーになることは)物心ついたときからの夢だった。おそらく自分と同年代の子供たち、クラスメイトやチームメイトも同じだったと思う。これはみんなの夢なんだ。それが実現するなんて、言葉では言い表せないよ」と感激した様子。キャッシュマンGMは「遊撃のポジションはオープンな競争だった。彼は2023年シーズンのニューヨーク・ヤンキースの正遊撃手の座を勝ち取ったんだ。期待しているし、とても楽しみだよ」とボルピーを祝福した。

ボルピーは21歳336日で開幕戦を迎えることになるが、これはジーターが21歳281日で1996年の開幕戦に出場して以来のこととなる。ヤンキースの選手が開幕戦でメジャーデビューするのは2003年の松井秀喜以来だ。子供のころからヤンキースのファンで、ジーターに憧れていたというボルピー。4日後にはジーターと同じ「ヤンキースのショートストップ」を務めることになる。

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