横浜キヤノンイーグルス 第2の本拠地で大勝、プレーオフに弾みつける 【大分県】

大分県をセカンドホストエリア(第2本拠地)とする横浜キヤノンイーグルスは25日、レゾナックドーム大分で花園近鉄ライナーズと対戦し、64-12で勝利した。今季の大分開催3試合を全て終え、キャプテンの梶村祐介は「大分での2試合はスッキリとした試合ができなかったが、最後の試合で自分たちらしい試合を見せることができた。多くの方が試合を観に来てくれ、声援を送ってくれた」と声を弾ませた。

花園の指揮官が「最初の10分が全てだった」と悔やんだように、横浜の試合の入り方は抜群に良かった。集中力が高く、接点で優位に立つと、強力なFWと能力の高いバックスが多彩なパターンからトライを奪った。キックやパスでつなぎ、FWで内を崩すことも両WTB(ウイング)が外を抜くこともできた。前半8分で3トライの猛攻で試合を優勢に進めた。

大勝後もプレーオフに向けて気を引き締めた沢木敬介監督

40-5で折り返した後半は、点差が開き「ふわっとした時間を過ごした」(梶村)ことで点差を詰められたが、交代でピッチに入った選手が流れを引き戻し、大崩れすることはなかった。沢木敬介監督は「結果的には悪くはないが、改善の余地はある。準備してきたことの60%ぐらいしか表現できなかった」と険しい表情で振り返ったのは、望むレベルが高いからだ。

チームは今季、上位4チームによるプレーオフトーナメントを目指している。現在8勝2分け3敗、勝ち点43の横浜は4位、残り3試合で一つでも順位を上げたい。沢木監督は「自分たちの力でプレーオフ進出の切符をつかむためには、80分通して一貫性を持ったプレーをしなければいけない」と気を引き締めた。梶村は「チームの状態はいい。必ず今季の目標を達成して、(来季も)この地に戻ってきたい」と約束した。

会場のファンの声援が勝利を後押しした

(柚野真也)

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