今季開幕時点のパワーランキング発表 1位は昨季王者のアストロズ

日本時間3月27日、メジャーリーグ公式サイトは2023年シーズン開幕時点のパワーランキングを発表した。同サイトのウィル・レイッチ記者によると、今季もシーズン終了まで毎週パワーランキングが更新される予定。今回はレイッチ記者を筆頭に同サイトの記者13人がパワーランキングを決定するための投票に参加した。1位は昨季王者のアストロズ。サイ・ヤング賞を受賞したジャスティン・バーランダーがメッツへ移籍し、ホセ・アルトゥーベを故障で欠く状況だが、チームの総合力への評価の高さは変わっていない。

アストロズは6年連続でリーグ優勝決定シリーズに駒を進め、うちリーグ優勝4度、ワールドシリーズ制覇2度と近年のメジャーリーグにおいて圧倒的な実績を誇る。不正なサイン盗みで批判を受けた時期もあったが、昨季は不正なしでも世界一になれることを証明。毎年のように主力選手がFAで流出しているなかでの世界一は、勝利と育成を両立したチーム編成の賜物と言える。今季は元MVPの強打者ホセ・アブレイユを補強。「地区優勝争いは昨季より厳しくなりそうだが、アストロズの領域に踏み込んだチームはない」と今季も世界一の本命に挙げられている。

2位から5位にはブレーブス、パドレス、ドジャース、メッツとナ・リーグの強豪4チームがランクイン。東部地区は6連覇を目指すブレーブス、西部地区は打倒ドジャースを目指すパドレスがそれぞれ同地区ライバルを上回る評価を得た。ドジャースは正遊撃手ギャビン・ラックス、メッツは絶対的守護神エドウィン・ディアスが今季絶望となっており、そのあたりも今回の評価に影響したようだ。

6位以下に目を向けると、大谷翔平とマイク・トラウトという2大スターを擁するエンゼルスは17位。地区内ではアストロズとマリナーズに次ぐ3番手、ア・リーグではアストロズ、ヤンキース、ブルージェイズ、マリナーズ、レイズ、ガーディアンズ、ツインズ、ホワイトソックス、オリオールズに次ぐ10番手の評価であり、9年ぶりのポストシーズン進出に向けた見通しは明るいとは言えないが、この低評価を覆すような戦いを期待したい。

メジャーリーグ公式サイトが発表したパワーランキングは以下の通り。

1 アストロズ
2 ブレーブス
3 パドレス
4 ドジャース
5 メッツ
6 ヤンキース
7 ブルージェイズ
8 フィリーズ
9 マリナーズ
10 カージナルス

11 レイズ
12 ガーディアンズ
13 ツインズ
14 ブリュワーズ
15 ホワイトソックス
16 オリオールズ
17 エンゼルス
18 レッドソックス
19 レンジャーズ
20 ジャイアンツ

21 ダイヤモンドバックス
22 カブス
23 マーリンズ
24 タイガース
25 ロイヤルズ
26 パイレーツ
27 レッズ
28 ロッキーズ
29 ナショナルズ
30 アスレチックス

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