開幕直前  広島カープ 最後のオープン戦 玉村昇悟 一発回答で開幕ローテ入り マク&デビ砲 Wアーチ

広島カープは、24日(金)からオープン戦の締めくくりとなる、ソフトバンクとの3連戦に臨みました。

24日(金)ソフトバンク vs. 広島(PayPayドーム)

金曜日の初戦、カープの先発は、黒田博樹 と並び球団歴代2位となる5年連続の開幕投手が決まっている大瀬良大地。立ち上がりから快調なピッチングを見せ、鋭い変化球でソフトバンクの強力打線を抑え込みます。

大瀬良は、3回無失点、30球というところで早めにマウンドを降りますが、順調な仕上がりを見せました。

大瀬良大地 3回 球数30 被安打2 奪三振4 与四球0 失点0

そして6回、“鯉の守護神” がマウンドに帰ってきます。腰痛のため、侍ジャパンから無念の途中離脱となった 栗林良吏。実戦は、3日の代表壮行試合以来で、オープン戦初登板となりましたが…、いきなり先頭打者にヒットで出塁を許します。

しかし、その後はさすがのピッチング、後続をきっちり打ち取り、無失点で終えた栗林。まずは、ほっと一安心のマウンドとなりました。

栗林良吏 1回 球数11 被安打1 奪三振0 与四球0 失点0

広島カープ 栗林良吏 投手
「NPB球で投げるのが、(今季)初めて。どんな対応で投げられるかが、一番大事だと思っていた。あとは結果も大事だと。まっすぐの球速はいつも通り出ていたが、ファウルや詰まらせた感じはなかった。そこは、まだまだ納得いかない」

25日(土)ソフトバンク vs. 広島(PayPayドーム)

負ければ、オープン戦の最下位が決まる25日(土)の2戦目、先発マウンドに上がったのは、左の大黒柱として期待の 床田寛樹 でした。

その立ち上がり、いきなり1点を失い、なおも2アウト2塁のピンチ。この場面で 秋山翔吾 が、床田を救います。センターへの大きな当たりをフェンス際でナイスキャッチ! 初回を何とか1失点で切り抜けます。

しかし、床田は、その後も投球が安定しませんでした。ソフトバンク打線に甘い球を狙われ、3回5失点。前回登板と同じく序盤の投球に課題が残り、開幕に向け、不安な内容でマウンドを降りました。

床田寛樹 3回 球数52 被安打8 奪三振0 与四球0 失点5

リリーフ陣でキラリと光ったのが、7回に5番手で登板した 松本竜也。4番から始まった打線を三者凡退に打ちとります。

オープン戦5試合に登板し、わずか1失点と結果を残し、開幕1軍を確実にしました。

松本竜也(オープン戦通算)5試合 4回1/3 奪三振8 与四球1 失点1 防御率2.08

26日(日)広島 vs. ソフトバンク(マツダスタジアム)

そして、26日(日)、地元マツダスタジアムでの3戦目。開幕ローテーション入りを狙う若ゴイ、玉村昇悟 が先発マウンドに上がります。その玉村は、持ち味である球持ちの良さを生かし、ソフトバンク打線から凡打の山を築きます。

4回には2アウト満塁のピンチを招きますが、ここも三振で切り抜けます。

結局、玉村は、5回を投げ、1安打無失点とすばらしい内容。新井貴浩 監督も「ナイスピッチング。ワンチャンスをつかみましたね」と話し、開幕ローテ入りを確実にしました。

玉村昇悟 5回 球数68 被安打1 奪三振3 与四球1 失点0

広島カープ 玉村昇悟 投手
「キャンプからやってきたようにふつうの投球ができた。あまり先を見ずに、目先のことだけを全力でがんばりたい」

その玉村の好投に応えるように、眠っていた打線がようやく目を覚まします。5回2アウトからランナー1人を置いて、4番・マクブルーム。完璧な2ランホームランで追加点を奪うと…。

さらに続く 西川龍馬 が出塁し、今度は6番・デビッドソン。助っ人コンビが、そのパワーで初のアベックアーチを見せて、一気にソフトバンクを突き放します。

デビッドソンは、7回にも同じく2アウト1塁の場面で今度はタイムリー2ベースを放ち、勝負強さを発揮します。

その後は、ペナントレースを想定した「投手リレー」を見せたカープ。9回、栗林が一発を浴びたものの、最後は三者連続三振のピッチング。オープン戦の最終戦を白星で締めくくりました。

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