大手自動車メーカーが開発した電動モビリティの試乗会が、広島市でありました。車を使うことができない人についても「移動」をサポートする役割が期待されています。
25日と26日開かれた「RCC終活博覧会」。20日に発売されたばかりの3輪の電動モビリティの試乗会があり、来場者の関心を集めていました。
こちらが、トヨタ自動車が開発した「C+walk s(シーウォーク エス)」です。
トヨタ・コニック・プロ 安光史織 さん
「アクセルレバーが左右についていて、どちらかを前に押すと進みます。レバーを離すと止まります。操作はこれだけです」
末川徹 記者
「これだけなんですか。足でアクセルを踏んだり、ブレーキを踏んだりとかは一切ないのですね」
安光史織 さん
「片指だけの操作です」
記者も試乗し、教えてもらった通り操作すると…
末川徹 記者
「いきます。おお、動き始めた」
C+walk s は、運転免許がなくても乗ることができ、速度は時速1キロから6キロの範囲で設定できます。
末川徹 記者
「時速4キロで進んでいます。3輪なので倒れないという安心感があり、解放感もすごくあります。音もほとんどしないので快適です」
カーブもスムーズに曲がることができました。続いて、直角に曲がって上るスロープでは…
末川徹 記者
「これからスロープへ入っていきます。緩やかな坂道が続きます。かなり小回りが必要とされますが、操作はけっこう簡単」
そして、街乗りです。C+walk s は、歩道を通行することができます。
末川徹 記者
「今、横断歩道を渡っていますが、かなりデコボコもありますが、こういった段差でもふつうになんなく渡ることができます。安定感も抜群で走りやすい」
C+walk s の試乗会に参加した人からは、「車の運転」をしなくなったあとを見すえたこうした感想も…
試乗した人
「今はまだ車に乗るが、いつかは必要になる。すごくいい。簡単で操作が」
トヨタ自動車 開発担当 山田雅司 主幹
「既存の自動車でサポートしてきた “移動” を車を使えない人も広く、生涯を通じてサポートしたいというのが、われわれの願い」
トヨタ自動車では、「今後も ”歩く” をサポートする乗り物の選択肢を増やしていきたい」と話していました。