北陸新幹線が来たら特急敦賀止まり…不便さ嘆く声多数 シンフクイケン第2章、自虐的な県民性は違った見方も

 来春の北陸新幹線福井県内開業を契機とした新時代の福井のあり方を探る長期連載「シンフクイケン」の第2章「変わるかも福井」に対し、読者からさまざまな意見が届いた。開業後、関西・中京と北陸を結ぶ特急が敦賀止まりとなるため、不便さを嘆く声が多かった。自分たちのまちを自虐する県民性を考えたシリーズでは「福井は地元愛にあふれた人が多い」と投稿した県外出身者もいた。

 連載への意見は、福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)のLINEや福井新聞のツイッター、インスタグラムに寄せられた。

 敦賀駅で新幹線と特急を乗り継ぐ必要性が生じることを指摘した第5回「乗り換えはマスト」に対し、「近かった大阪、名古屋がとても遠くなり不便」と嘆く人が多く、敦賀以西の一日も早い完成を望む声が聞かれた。中には「米原ルートの方が工事費、工期ともにいいのでは」との意見も。半面、「最初こそ面倒かもしれないが、自然と乗り換えるようになるのでは」「当面、終着駅の敦賀が栄えるような気がする」と受け止める人がいた。

 新幹線そのものに期待感を示す68歳の女性は「シニアにとって乗り換え回数が少ない、目的地に早く着くのが一番」と寄せた。

 第7回「北陸の“ださいたま”?」は、「ださいたま」と言われ続けてきた埼玉県の「呪い」を断ち切る挑戦を紹介。ふく特LINEには、埼玉で約30年間過ごしたという福井県内の女性から投稿があり、福井に来て「地元愛にあふれた人々に出会い、その熱い気持ちに驚いた。福井はそれほど自虐的ではなく、むしろプライドが高いかも」と寄せた。別のSNS投稿者は、福井の県民性について「地元にいいところがあっても謙遜して何もないと言う。それがいいところだが、少しはアピールしてもいいのでは」とした。

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