輸入小麦高騰に宮崎県内パン屋悲鳴 値上げ「反応怖い」

パンを焼く「ゆきうさぎ」チーフの大磯末義さん。4月から値上げを決めたが「お客さんには申し訳ない」と話す=宮崎市東宮1丁目

 国内消費小麦の8割超を占める輸入小麦の高騰が続く中、宮崎県内のパン屋で経営の厳しさが増している。4月からは、国の輸入小麦売り渡し価格が5.8%上昇。市場への反映は数カ月後の見通しだが、バターや卵など他の食材や資材の高騰も続いており、値上げは避けられない状況にある。ただ小規模な店では集客への懸念から安易に値上げに踏み切れず、関係者は「自助努力の範囲を超えている」と対応に悩んでいる。

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