オリオールズの超有望株右腕ロドリゲス 開幕ロースター入りならず

日本時間3月28日、「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングでメジャー全体7位という高い評価を受けているグレイソン・ロドリゲス(オリオールズ)が開幕ロースター入りを逃したことが明らかになった。キャンプ序盤の時点では先発5番手の最有力候補とみられていたロドリゲスだが、オープン戦の5先発で0勝1敗、防御率7.04と結果を残せず。マイク・エライアスGMはロドリゲスの早期昇格に期待しつつも「現時点では彼よりローテに相応しい投手が5人いる」とロドリゲスのマイナー降格を決めた理由を説明した。

現在23歳のロドリゲスは2018年ドラフト1巡目(全体11位)でオリオールズに入団。マイナー各階級で支配的なピッチングを見せ、マイナー4シーズンの通算成績は69試合(うち68先発)で292イニングを投げ、25勝9敗、防御率2.47、419奪三振となっている。早ければ昨季中にメジャー昇格の可能性があったが、右広背筋を痛めて長期離脱。メジャーデビューは今季に持ち越された。しかし、プロスペクト・ランキングではメジャー全体7位、オリオールズの球団内でも新人王最有力候補のガナー・ヘンダーソンに次ぐ2位にランクインするなど、高い評価は変わっていない。

オリオールズは新戦力のカイル・ギブソンが開幕投手を務めることがすでに発表されており、2番手以降はディーン・クレーマー、コール・アービン、カイル・ブラディッシュ、タイラー・ウェルズという顔ぶれ。ウェルズはロドリゲスと先発5番手の座を争っていたが、直近2先発で8回2/3を2失点(自責点1)という好投を見せ、ロドリゲスとの競争を制した。

エライアスGMは開幕をマイナーAAA級で迎えることになるロドリゲスについて「AAA級の滞在期間は長くならないだろう」との見通しを示した。「キャンプではスライダーがあまりよくなかった。コマンドも以前に比べると今一つだった」と話しており、ロドリゲスがAAA級の登板で本来の姿を取り戻せば、すぐにでもメジャーから声がかかることになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.