栃木県内桜便り2023 各地のにぎわい紹介【動画】

行屋川水辺公園

 新型コロナウイルス流行から4度目の春を迎えた栃木県内。満開を知らせる桜の便りが各地から届いている。コロナ感染拡大が落ち着きを見せる中、桜祭りなどのイベントを4年ぶりに再開する動きも出てきた。マスク着用が原則個人の判断に委ねられ、見頃を迎えた名所では、花見を楽しむ人たちの笑顔が見えるようになった。その桜のにぎわいを紹介する。

 真岡市中心部を流れる行屋川を満開のソメイヨシノが彩っている。水面に淡いピンクが映り込み、菜の花の黄色との競演が楽しめる水辺公園。花見客は桜並木の下を歩いたり、橋からのぞき込んだりして春を満喫していた。

 宇都宮市を代表する桜の名所「八幡山公園」。約800本のソメイヨシノはすでに満開を迎え、連日にぎわっている。今年は30日から4年ぶりにぼんぼりを点灯。夜桜目当ての花見客を迎え入れる準備も整っている。山笑い、今年は人も笑った。

 足利市千歳町を流れる旧袋川の両岸には130本ほどのソメイヨシノが連なり、約1キロにわたって桜並木が続く。樹齢70年を超える木々から満開を迎え、花見に訪れた人は感嘆の声を上げながら手にしたスマートフォンで撮影するなどしていた。

 「美しすぎる桜並木」として、近年知名度を上げている鹿沼市さつき大通りのソメイヨシノ。桜並木は約2.5キロにわたって続く。通りには平日にもかかわらず花見を楽しむ車の渋滞が見られ、車中のドライバーに癒やしを与えている。

 さくら市氏家の「氏家ゆうゆうパーク」には鬼怒川の堤防沿いに約500本のソメイヨシノが連なる。4月16日まで毎日ライトアップされ、艶やかさを増した夜桜を楽しもうと連日多くの花見客でにぎわいを見せている。

 栃木市の永野川沿いには500本以上のソメイヨシノが連なり、「宮の桜堤」と呼ばれる。今年は例年より1週間ほど早く開花し、すでに満開を迎えた。淡いピンク色の花は陽光を受けて輝きを増し、笑みをたたえた花見客が行き交っていた。

 宇都宮市の新川桜並木でもソメイヨシノが満開だ。今年は4年ぶりに「新川さくら祭り」が開催され、花の下で軒を連ねる屋台は花見客で盛況。女性店員の一人は「やっとにぎわいが戻ってきた。いっぱい稼がないとね」と声を弾ませていた。

 矢板市中の長峰公園では約150本のソメイヨシノとシダレザクラがほぼ満開だ。小高い丘から眺めると、白や赤の花々の競演が楽しめる。春色に染まった園内は散歩をしたり、芝生広場で遊んだりする人たちでにぎわっていた。

 大田原市上石上の野崎第2工業団地で約250本のソメイヨシノがほぼ満開となっている。桜並木は約1.5キロにわたり、視線の先には雄大な山々も望むことができる。開花中は一部でライトアップされ、夜桜見物も楽しめる。

八幡山公園(宇都宮)
旧袋川の桜並木(足利)
さつき大通り(鹿沼)
ゆうゆうパーク(さくら)
宮の桜堤(栃木)
新川の桜並木(宇都宮)
長峰公園(矢板)
野崎第2工業団地(大田原)

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