異例のコース変更に「不思議な感じ」 畑岡奈紗の連覇へのカギ

大会連覇を目指す(撮影/石井操)

◇米国女子◇DIOインプラントLAオープン 事前(28日)◇パロスバーデスGC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)

ツアー6勝で世界ランキング12位の畑岡奈紗が4週ぶりに試合復帰する。前年大会優勝者として大会連覇がかかる一戦になるが、舞台は前年度のウィルシャーCCとは打って変わってアップダウンが激しいパロスバーデスGC。当地では昨年「パロスバーデス選手権 presented by バンク・オブ・アメリカ」が行われた。他大会の開催コースとの会場の入れ替わりは珍しい。「こういう経験は今までにない。不思議な感じです」と戸惑いもある。

優勝したコースとは違う会場で大会連覇に挑む(撮影/石井操)

米国には大会前週の水曜日に入り、日曜日にコースを訪れた。練習ラウンドをこなし、「すごくチャレンジなコースだなと思います」と戦略性の高いコースについて語る。グリーンが小さいのに加え、フェアウェイのアンジュレーションはきつい。「打ち上げに対して左足下がりのダウンヒルから上げていかないといけない所もあるので、そこが一番難しい部分かな。まずはフェアウェイキープが最初のカギになる。ラフからだとスピンコントロールも難しくなるし」

ディフェンディングチャンピオンとしてインタビューを受ける(撮影/石井操)

ポイントに挙げるホールはパー4ながら290ydと短い3番。「ティが前に出たらドライバーで届くか届かないか」とワンオンチャレンジが狙えそうな一方で、「短いけどすごくグリーンも小さくて難しいホール。チャンスのような、そうでもないのかもしれない」。明暗が分かれそうな場面を感じ取っている。

直近のシンガポールでの試合後は日本に戻り、今大会を意識してショートゲームの強化をした。「ここはポアナですし、グリーンも高麗とはちょっと違う芝。たまに沈んでいたりもするので、そういうライもしっかり上から打ち込んでいるように」。セッティング自体に変更はないが、ウェッジはローバウンスのモデルを使用する予定だ。

コースチェックは入念に(撮影/石井操)

大会前日と初日の天気予報に雨マークがついており、状況は変わるかもしれないが、「いまの状態で行けば優勝スコアは12、13アンダーぐらいかな。毎日3アンダーぐらい。4日間で15アンダーを目指せれば」と見据える。「前回と全く違うタイプのコースにはなるけど、違うタイプのコースでもいい成績を出せたら。また今年も優勝できるように頑張りたい。いま取り組んでいることが出来れば成績に繋がってくれると思うし、やっていることが試合中にも出来たらなと思います」と意気込んだ。(カリフォルニア州パロスバーデス・エステーツ/石井操)

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