佐野高・同付属中の青柳育夫(あおやぎいくお)校長(60)が同校ホームページ(HP)で発信する「校長室便り」が1300本を超えた。2020年春、新型コロナウイルス禍による学校休業時に着任し、在校生らの不安を解消しようと始めた。間もなく定年退職を迎える青柳校長は「教育活動に関心を持ち、応援してもらえるとうれしい」と話している。
校長室便りには、校内の自然や行事、授業の様子などがつづられている。「学校を知ってもらうツールとしてHPを活用した」といい、今月27日までに1325本を掲載した。
教職員の新しい取り組みや生徒の校外活動も積極的に取り上げた。「活動報告をするために校長室を訪れる生徒が増えた」と目を細める。
同校はジェンダーレスの「第3の制服」導入などで全国的な話題になったが、「授業や部活動に関する話題の方がよく見られた」。県内では数少ない公立中高一貫校ということもあり、小中学生や卒業生の閲覧も多く、1万を超えるアクセスがあった時もあるという。
青柳校長は「学校の様子を知りたいというニーズがあったのではないか」と分析する。