「百年桜」登山者楽しむ 長崎・帆場岳

登山者の目を楽しませている帆場岳の大きなヤマザクラ=長崎市、帆場岳

 長崎市現川町の帆場岳(506メートル)山頂の手前にある大きなヤマザクラが見頃を迎え、登山者の目を楽しませている。
 高さ約15メートル、幅約20メートル、幹周りは3.8メートルあり、堂々たるたたずまい。ただ、地元住民や登山者らにしか知られておらず、この一本桜を多くの人に見てもらおうと、市有林を管理する現川造林組合が周囲の草刈りなど整備している。山本龍夫組合長(83)は「樹齢は200年以上ではないか」と推測する。
 29日、長与登山会の68~82歳の12人はワラビなどの山菜採りも楽しみつつ、花見をしようと小休止。岩口紘一郎会長(80)は「私たちの間では百年桜と呼んでいる。長崎では一番の大きさかも」と話し、軽やかに山頂へ向かった。

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