パドレス・ウィリアムス三塁ベースコーチ 結腸がんでチーム離脱へ

日本時間3月30日、パドレスのマット・ウィリアムス三塁ベースコーチが結腸がんに冒されていることが明らかになった。同4月1日に手術が予定されており、ウィリアムスはこの日からチームを離脱することになる(同3月31日の開幕戦には参加する予定)。ウィリアムスの復帰は術後の回復状況次第となるため、復帰に向けた具体的なタイムテーブルは未定となっている。空席となる三塁ベースコーチには、カージナルスの元監督で、現在はパドレスの育成担当アドバイザーを務めているマイク・シルトが入る予定だ。

ウィリアムスによると、今春の健康診断の時点でがんが発見されていたという。本人は「症状は出ていない」と話しているが、手術と治療のために休養に入ることが決定。ウィリアムスは「健康診断を受けなければ、がんには気付いていなかったと思う。ここ20年くらいで最も調子がよかったし、仕事をしっかりできそうだと感じていたからね。でも、がんというのが現実だ。治療のプロセスを開始するしかない」とコメントした。

現在57歳のウィリアムスは、現役時代はスター三塁手として活躍。1994年にメジャー最多の43本塁打を放つなど、オールスター・ゲーム選出5度、シルバースラッガー賞4度、ゴールドグラブ賞4度の実績を誇り、ダイヤモンドバックス時代の2001年にはワールドシリーズ制覇も経験した。メジャー17年間で通算1866試合に出場し、1878安打、打率.268、378本塁打、1218打点、OPS.805を記録。2014~15年にはナショナルズの監督を務め、2014年は最優秀監督賞を受賞している。

ボブ・メルビン監督は「彼は私が球界で出会ったなかで最もタフな男かもしれない。人生で最も激しい戦いに挑むことになるが、きっと勝利して帰ってきてくれると思う」とコメント。ウィリアムスは「ボブをはじめとしたスタッフ、A・J・プレラーGMやジョシュ・スタインGM補佐など、みんなが味方であると言ってくれた。信じられない。驚異的なことだよ」と周囲のサポートに勇気づけられたようだ。

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