新井監督が4番に任命 マクブルームが語る「4番論」 新井貴浩&鈴木誠也と比較 広島カープ

新井監督が開幕戦の4番に任命したライアン・マクブルーム。時に、勝敗の責任を背負うこともある4番、大役に挑むマクブルーム本人が考える「4番論」に迫りました。

3月26日、ことし最後のオープン戦。4番に座った男が一振り。文句なしの結果という形でカープファンのことしへの期待をふくらませます。

広島カープ ライアン・マクブルーム 選手
「ことしは自分のやるべきことがわかっている。去年は来日1年目で適応することが多かった。ことしは、相手がどう攻めてくるか経験できている」

昨シーズンは、ホームラン・打点・出塁率でチームトップをマークした主砲。「実績もあるし、ライアン(・マクブルーム)には期待している」と 新井貴浩 監督も信頼を置いてきました。

広島カープ 新井貴浩 監督(2月末)
「(現状、4番に)一番近いのはライアンでしょうかね、マクブルームでしょうかね。去年の経験もありますし、4番というのはコロコロかえる場所ではないと思うので、わたしの中では。今のところ、第1候補というのはマクブルームなのかなと思ってます」

打順を組むうえで重要な “4番” というポジションは、監督・新井貴浩 も現役時代に何度も座った場所です。カープファンの記憶に新しいのは 鈴木誠也 。戦いの場をアメリカに移した元広島の4番も “新井イズム” とともに、その哲学を築き上げてきました。

鈴木誠也 選手
「新井さんの4番の姿っていうのはずっと見ているので、どうやって、やったらチームが勝てる4番になるのかなっていうのは、常に後ろから見させてもらっているので、そのままやれればいいかなと、いつかは。責任っていうのは、負けた試合っていう責任は4番が取ればいいと思ってるので。別に取ればいいだけなので」

鈴木誠也 が抜けてから、チーム最多の113試合で4番を務めたのが、マクブルームです。

日本とアメリカ、野球観の違いはあるものの、その “4番論” には共通する部分がありました。

広島カープ ライアン・マクブルーム 選手
「アメリカの4番打者で最も大切なのは、重要な場面で打点を稼ぐということ。重圧を感じてチームの責任を1人で負うポジションだが、今までの野球人生でそこを任されてきた。4番が大きな責任を伴うことはわかっているが、そのような役割を担いたい。

チームの勝敗を背負うという4番のプレッシャー。鈴木誠也 も新井監督もその壁にぶつかってきました。よいことばかりが続くわけではない、長い戦いでマクブルーム自身がたびたび大切だと語るのがメンタル面です。

ライアン・マクブルーム 選手
「長いシーズンの中、結果に縛られて突然、楽しめていないという時が訪れることがある。心がけるのは、気持ちを積極的にポジティブに保つこと。アメリカの家族や友だちとの会話で新たな気持ちになる」

他球団を含め、これまで日本球界にやってきた外国人選手は数知れず…。しかし、何年にも渡って活躍を続けた選手は決して多くありません。

ライアン・マクブルームの日本での戦いはまだ始まったばかり。“あるキーワード” を口にした、“アメリカ生まれの家族” が、2年目もバットで勝利を呼び込みます。

ライアン・マクブルーム 選手
「毎日、一生懸命練習して、チームの勝利のために “COMPETE(競争)” する。チームの勝利のためにベストを尽くすことを考えると、切磋琢磨の中の “COMPETE” が一番合う」

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