バリアフリー対応、新造船「シーガル」 福江-久賀などで4月から運航開始 長崎・木口汽船

4月から運航を開始する新造船の「シーガル」=五島市福江港

 長崎県五島市の福江港と、二次離島の久賀島を結ぶ航路で4月1日から、新造船「シーガル」(19トン、旅客定員66人)が運航を始める。
 同航路は、木口汽船(同市、大田秀隆社長)が運航。1日往復3便で、買い物や通院などで利用されている。現在運航している「シーガル」(同)は就航から約23年たって老朽化したため、鉄道建設・運輸施設整備支援機構から融資を受けるなどして新船を導入した。建造費は2億4200万円。
 全長約21メートル。車椅子でも利用しやすいよう乗降口を広げ、スロープを設けるなど、バリアフリーに対応した。船底の客室の側面は現行と同じくガラス張りで、海中が観察できるグラスボートの仕様。2階には展望デッキを設置した。
 同市の椛島-福江島間などでも臨時的に運航するほか、世界遺産巡りなどにも活用する。木口秀憲取締役は「高齢化が進んでいるので、まず島民に喜んでもらえるよう安全な運航に努め、観光客にも楽しんでもらいたい」と話した。

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