通算3度目のPP獲得の岩佐歩夢「2セット目のタイヤを履いてからは限界までプッシュ」/FIA F2第3戦

 3月31日、2023年FIA F2第3戦メルボルンの公式予選が豪雨のなかオーストラリアのアルバートパーク・サーキットで開催され、ホンダ&レッドブル育成の岩佐歩夢(ダムス)が最速タイムを記録し、FIA F2通算3度目、今季初となるフィーチャーレース(決勝レース2)のポールポジションを獲得した。

 予選後の会見で岩佐は「序盤は特に大変でした」と大荒れとなった予選を振り返った。

■岩佐歩夢(ダムス)

フリー走行:7番手(1分29秒585)予選:ポールポジション(1分45秒118)

「序盤はアクアプレーニング(タイヤと路面の間に水が入り、グリップが失われる現象)のせいでストレートはプッシュできませんでしたし、ウォームアップでもスピードを出せませんでした。ですが、タイヤの温度が上がってからはプッシュできるようになり、クルマのフィーリングもとても良くなりました。難しいセッションでしたが、とてもポジティブな予選となりました」

「(セッションが進むにつれて)タイヤのグリップや路面状況がどんどん良くなっていく感じでした。でも、1セット目のタイヤの(グリップの)終わりを感じ、ピットに入りました。2セット目のタイヤを履くためにピットに入ったのは、かなりいいタイミングだったと思います。2セット目のタイヤを履いてからは限界までプッシュをして、タイヤ温度を上げることができたので本当によかったです」

「(フィーチャーレース/決勝レース2は晴れと雨、どちらで迎えたいかを問われ)正直なところ、今朝(フリー走行)のドライコンディションでも調子は良かったので、ドライとウエットで僕らのパフォーマンスに差が出るとは考えていません。ドライでもいいパフォーマンスを発揮できると思いますが、ウエットコンディションとなると、最前列から視界的にも利点があるので、そこは他のドライバーに比べてかなり大きなマージンになると思います。でも、今のところコンディションはそこまで気にはしていません」

「アルバートパーク・サーキットは本当に素晴らしいコースです。フリー走行でも予選でも、1周をきちんとまとめるのが本当に難しいコースだと感じました。とてもテクニカルで、クルマもドライビング面も、ともにパフォーマンスを上げることがとても難しいです。ですがその分、レースウィークを楽しむことができる場所だと感じています」

2023年FIA F2第3戦メルボルン 岩佐歩夢(ダムス)

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