J3の生態系を乱しかねない!「J1からJ3へ渡った」5人の注目選手

今月11日に開幕した明治安田生命J3リーグは今年で創設9年目となる。これまで数々のドラマがこのディヴィジョンで繰り広げられてきた。

競技レベルが上昇しているJ3では、近年J1で実績を残してきた選手たちが活躍の場を移してプレーしている。J1からJ3へ渡った5人の選手を紹介する。

宇賀神友弥

前所属チーム:J1 浦和レッズ

現所属チーム:J3 FC岐阜

下部組織出身で流通経済大卒業後に浦和レッズへ入団してから11シーズン過ごした宇賀神は、2022年にFC岐阜へ完全移籍した。浦和レッズユースで同期だった小松裕志社長との縁もあり、オファーを快諾したという。

昨季は30試合中28試合に先発出場し、3得点1アシストと主力として結果を残した。

筆者と交流のあるFC岐阜と対戦した複数のJリーガーは「上手すぎて笑った。J3にウガさんは反則でしょ」、「なんであの年齢であそこまで動けるんだ…」、「本当に賢くて上手いから感動した」と絶賛していた。

柏木陽介

前所属チーム:J1 浦和レッズ

現所属チーム:J3 FC岐阜

浦和レッズの貴公子だった柏木は、2021年にキャンプ中の度重なる規律違反の影響もあり、FC岐阜に完全移籍した。

浦和時代から正確なロングパスとボールコントロール技術で、多くのサポーターを魅了。昨シーズンは主将として臨んだが、18試合の出場で2アシストと期待された結果は残せなかった。

左足から放たれる美しいパスで岐阜のJ2復帰に貢献したい。

南野遥海

前所属チーム:J1 ガンバ大阪

現所属チーム:J3 テゲバジャーロ宮崎

高校時代は世代トップクラスのストライカーとしてサポーターの期待を背負う南野は、昨季J1で4試合、リーグ杯1試合、天皇杯3試合と合計8試合ガンバ大阪でプレー。今季はルーキーながらJ3のテゲバジャーロ宮崎に加入した。

並外れた得点感覚を持ち、2019年の高円宮杯 JFA 全日本U-15サッカー選手権大会で得点王に輝いた。その嗅覚は宮崎でも発揮されており、3月19日に開催された第3節の福島ユナイテッドFC戦でプロ初ゴールを決めた。そして続く松本戦も2試合連続弾を決めて勢いがある。

昨季14得点を挙げた岡田優希が北九州へ移籍したため、チームは新たなストライカーを求めている。若き点取り屋の得点量産が期待される。

柳貴博

前所属チーム:J1 アビスパ福岡

現所属チーム:J3 FC琉球

昨年8月に道路交通法違反(酒気帯び運転)の事案によりアビスパ福岡が契約を解除した柳が、無所属を経て今月17日にFC琉球へ加入した。

これまでJ1通算64試合に出場した万能DFで、本職のCB以外にもWBやSBもプレーできるポリバレントな才能を持っている。足元の技術にも優れ、スピードを生かしたカバーリングも魅力的だ。

柳の琉球加入にSNS上では「反則やろ。柳J3はあかん」、「この前までJ1でバリバリやっていたから環境破壊の補強だ」など阿鼻叫喚の様相を呈していた。

藤本憲明

前所属チーム:J1 ヴィッセル神戸

現所属チーム:J3 鹿児島ユナイテッドFC

今季ストーブリーグで数々の魅力的な選手の補強に成功した鹿児島ユナイテッドFCに、英雄が帰還した。ヴィッセル神戸を契約満了となっていた藤本が6シーズンぶりに戻ってきたのだ。

鹿児島では2016シーズンから2年連続でJ3得点王に輝いた。出足の早いオフザボールの動きと、速いボールに合わせるシュートフィーリングは職人芸そのもの。

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