【DeNA】石田が4回4失点 3度目開幕投手も踏ん張れず 3月31日・阪神戦

【阪神-横浜DeNA】2回阪神無死満塁。梅野の適時打で1点失った横浜DeNA・石田=京セラドーム

◆横浜DeNA3-6阪神

 不運な安打、守りのミスはあった。だが開幕投手だからこそ、石田に踏ん張ってほしかった。

 二回無死満塁。梅野への5球目、チェンジアップが甘く入って先制打を許すと、続く小幡に投じたカットボールもコーナーを突けずに中前へ。この回あっという間の3失点。阪神・青柳の快投を見るに、序盤であまりに大きな痛手だった。

 自身3度目の大役も初勝利ならず。巡ってきたその重みはチームメートの誰よりも知っているはずだ。「1点を取られても次の1点をあげない気持ちで臨む」とマウンドに上がったが、三、四回はボール先行が目立った。死守しなければいけない追加点を、青柳のスクイズで奪われた。

 4回4失点に「無駄な四球や先頭打者を出塁させてしまった。それ以上に良い流れをつくれなかったのが一番の反省点」と悔やむ。ただ、これでサウスポーへの信頼が揺らぐわけではない。木塚投手コーチが言う。「多くを語らないプレーヤーだけど、黙々とチームをけん引していくという姿勢を見せてくれている」

 3月で30歳を迎えた。「甘えじゃないけれど、しっかり頑張る理由付け」と球団が提示した3年契約を断り、単年で挑む勝負のシーズンが幕を開けた。「ボール自体は良いものもあった。考え込むほどではない」と石田。エース今永だけに頼らない─。そんな気概があるピッチングを示していく。

© 株式会社神奈川新聞社