原爆小頭症は妊娠早期の胎児が母親の中で被爆したことで受けた障害です。
被爆77年の今年、また一人が亡くなりました。
茶和田武亜さんは妊娠3か月の母親が、十日市町で被爆し、翌年生まれました。
原爆小頭症は、妊娠初期の胎児が大量の放射線を浴びることで引き起こされます。患者は「最も若い被爆者」と言われています。
脳と身体に障害のある茶和田さんは、4歳まで立つことができず言葉を話し始めたのは6歳になってからでした。
臓の機能が悪化し人工透析を続けていましたが、最近は立ち上がることもできなくなっていました。
茶和田さんは、1日午前3時ころ搬送先の病院で亡くなりました。77歳でした。
厚生労働省によると、原爆小頭症の患者は去年3月末時点で14人だということです。