日本にはJFLがある!「JFLからJリーグ」で活躍した11人の選手たち

3月12日に開幕したJFL(日本フットボールリーグ)。今シーズンも各クラブがそれぞれの目標に向けて熱い戦いを繰り広げている。

実質的には4部リーグと言えるJFLからJリーグへ飛躍し活躍をした選手11人をピックアップした。

遠野大弥

JFL所属クラブ:Honda FC

静岡の藤枝明誠高卒の遠野はHonda FCで飛ぶ鳥を落とす勢いで成長した。デビューシーズンは16試合4得点と活躍し、3年目は26試合9得点とブレイク。

天皇杯8強進出にも貢献するなどチームに貢献した。活躍を評価され、Jリーグ王者の川崎フロンターレへ移籍。期限付き移籍先のアビスパ福岡でも二桁得点を挙げるなど、シンデレラストーリーを実現してみせた。

大久保哲哉

JFL所属クラブ:佐川急便東京SC

横浜FCでデビューした大久保だったが、思い描いた活躍はできなかった。JFL佐川急便東京SC移籍後に覚醒。2006年シーズンに32試合26得点を挙げて得点王に輝いた。

その後福岡や横浜FCに返り咲いて活躍。190cmの長身から「ジャンボ」という愛称で呼ばれていた。

栗本広輝

JFL所属クラブ:Honda FC

2016年、2017年と2シーズン連続でリーグMVPに輝いた栗本は、アマチュア屈指の強豪Honda FCで攻守にわたってチームをけん引した。

一念発起でアメリカに渡り、フレズノFCなど3チームでプレー。帰国後は大宮アルディージャへ入団すると、デビューした試合ではGKの負傷などにより、未経験ながらGKを務める珍事件が発生した。

清原翔平

JFL所属クラブ:SAGAWA SHIGA FC、ツエーゲン金沢

札幌大卒業後にSAGAWA SHIGA FCに入団。3シーズンプレーし、2012年には17得点とキャリアハイを記録した。

同じJFLに所属していたツエーゲン金沢に移籍後、攻撃の核としてJリーグ参入に大きく貢献。その後セレッソ大阪や徳島ヴォルティスなどでプレーした。

藤本憲明

JFL所属クラブ:SP京都FC(旧・佐川印刷京都SC)

SP京都FCで4シーズンプレーした藤本は、社業の本の包装作業とサッカー選手を両立していた。

2015年に9得点を挙げたが、チームは同年に活動停止を発表。退団を強いられるも、移籍先のJ3鹿児島ユナイテッドでJ3得点王を2年連続で獲得する活躍を見せた。

その後は大分トリニータ、ヴィッセル神戸とトントン拍子に出世を重ね、今季古巣の鹿児島に復帰した。

梅田魁人

JFL所属クラブ:テゲバジャーロ宮崎

福岡大卒業後にJリーグ参入を目指すテゲバジャーロ宮崎に加入。

入団後すぐに新型コロナウイルス感染拡大により、リーグは2回戦総当りから1回戦総当りへ変更。チーム活動も制限される中で、15試合3得点と結果を残して新人王に選出された。

翌年のJ3でも躍動し、昨季、水戸ホーリーホックへステップアップを果たした。

茂平

JFL所属クラブ:奈良クラブ

立命館大卒業後に奈良クラブに入団し、デビューシーズンで25試合15ゴールと新人王を獲得した。

その後はギラヴァンツ北九州に移籍し、ブラウブリッツ秋田ではJ3優勝とJ2昇格に大きく貢献。今季から下部組織時代に所属していた大分トリニータへ帰還を果たした。

福満隆貴

JFL所属クラブ:HOYO AC ELAN大分(現ヴェルスパ大分)

高校卒業後に九州リーグ1部の九州総合スポーツカレッジを経て、HOYO AC ELAN大分に移籍。2014シーズンは13得点と気を吐いた。

レノファ山口移籍後は35試合19ゴールでチームのJ3制覇とJ2昇格の原動力に。その後はセレッソ大阪、水戸ホーリーホック、アビスパ福岡、ジェフユナイテッド千葉とJリーグで印象的な活躍を見せている。

村松大輔

JFL所属クラブ:Honda FC

藤枝東高卒業後にHonda FCに入団。U-19日本代表に選出され、FIFA U-20ワールドカップアジア予選でレギュラーとして活躍した。

Hondaで1シーズン過ごしてから湘南ベルマーレへステップアップ。加入したシーズンはリーグ戦で50試合に出場してJ1昇格に貢献するなど話題に事欠かなかった。

清水エスパルス移籍後はロンドン五輪に出場するU-23日本代表に選出されたが、2018年に若くして引退した。

古橋達弥

JFL所属クラブ:本田技研工業サッカー部(現Honda FC)

JFLから立身出世を果たした選手といえば、古橋が代表例だろう。類まれな得点感覚で本田技研の点取り屋として、2003年シーズンでは29試合31得点を挙げてJFL最多得点記録を刻んだ。

その後はセレッソ大阪でも中核選手としてプレーし、モンテディオ山形、湘南ベルマーレでも結果を残した。キャリア終盤はHonda FCに復帰し、レジェンドとしてチームを支えた。

小池龍太

JFL所属クラブ:レノファ山口FC

JFL出身選手から初めて日本代表選手になった小池のキャリアは、まるで漫画の主人公のようだ。

当時JFLだったレノファ山口に高卒ルーキーとして入った小池は、17試合に出場。翌年のJ3では30試合に出場してJ3優勝とJ2昇格の原動力となった。翌年もJ2で42試合出場を経験し、J1柏レイソルにトントン拍子で移籍。

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ベルギー2部のロケレンへの海外移籍を経て、横浜F・マリノスへ入団。日本代表選出、J1制覇と多くの夢を実現している。

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