シダレザクラ満開 宇都宮で4年ぶり孝子桜まつり【動画】

孝子桜の前で琴を演奏する6年生と卒業生

 宇都宮市指定天然記念物のシダレザクラ「孝子桜(こうしざくら)」が満開となった城山西小で1日、「第21回古賀志の孝子桜まつり」が開かれた。新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりの開催となり、地元住民らでにぎわった。

 まつりは、児童数の減少で廃校の危機にあった同校を盛り上げようと2003年に始まった。孝子桜の前での児童による琴の演奏と、新入生の自己紹介が恒例となっている。

 この日は、コロナ禍でこれまで琴をお披露目できなかった中学1年~高校1年生約60人による「さくら舞曲」で幕開けした。城山西小5、6年生が琴で校歌を演奏し、2~4年生が合唱する中、今春の卒業生16人に手を引かれた新入生15人が入場。新入生はそれぞれ名前を言い、「よろしくお願いします」などと元気な声であいさつした。

 同まつりの北条将彦(ほうじょうまさひこ)実行委員長(66)は「4年ぶりでできるか心配したが、地元の人たちはやる気満々で安心した。感無量です」と話した。

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