勝道の遺徳しのび法要 日光山輪王寺で開山会

開山堂で法要を営む僧侶たち

 【日光】日光開山の祖・勝道上人(しょうどうしょうにん)の命日に当たる1日、山内の日光山輪王寺開山堂で勝道の遺徳をしのぶ法要「開山会(かいさんえ)」が厳かに営まれた。

 ここ3年は新型コロナウイルスの影響で一般参列を見送ってきたが、今年は4年ぶりに関係者を招いて実施された。

 この日は、10人の参列者らが見守る中、国重要文化財の開山堂で輪王寺一山の僧侶が総出で法要を行った。読経や焼香の後、僧侶と参列者らは隣接する墓所や仏岩を巡って遺徳をしのんだ。

 輪王寺の石塚慈雄(いしづかじゆう)門跡は「春らんまんとなり、勝道上人の偉業をたたえるにふさわしい一日となった。皆さまにはいろんな面でさらに力を注いでもらい、1年間歩んでいただければ」とあいさつした。

 勝道は766年に弟子とともに輪王寺の起源とされる「四本龍寺」を建立し、日光を開山。817年に83歳で没し、今年は1207回忌となる。

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