1打差→5打差も 畑岡奈紗は大会連覇へ「何があるか分からない」

最終18番でロングパットを決めて、この日イーブンに戻した(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇DIOインプラントLAオープン 3日目(1日)◇パロスバーデスGC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)

首位と1打差の3位から出た畑岡奈紗は、ムービングデーを4バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「71」でプレー。前半1番、スピンコントロールが利いた2打目でピンそば1.5mにつけてバーディを先行させながら、すぐに停滞ムードが漂った。

ショットが少しブレた一日(撮影/田辺安啓(JJ))

左のエッジ近くにカップが切られた2番、フェアウェイからの2打目をグリーン左奥のブッシュへと落とした。早々に1Wを持って救済処置を受けようとしたが、「2クラブでアンプレヤブルしようと思ったけど、ドロップした後に転がってブッシュに入ったらまたそこから打たないといけない。(ドロップを考えたエリアに)ウッドチップや岩もあって、打ち直すことにしました」。1罰打を加え、元の地点に歩いて戻り4打目でグリーンをキャッチ。3m弱のボギーパットを外して4オン2パットのダブルボギーを喫した。

ディフェンディングチャンピオンとして迎えた今大会(撮影/田辺安啓(JJ))

7番(パー5)でスコアをスタート時の9アンダーに戻したが、それまでに絶好機もあった。3番は左から3mのバーディパットが入らず。「3番、4番のチャンスを生かせず、流れ的に難しい展開だった」。折り返した後半12番、13番で連続ボギー。「前半はティショット含めショットが全体的に左に、特にアイアンが左に行った。タイミングが合ってなかったり」

なかなか流れがつかめなかった(撮影/田辺安啓(JJ))

それでも、追い風が吹く14番(パー5)でティショットをフェアウェイに置き、35ydのサードショットをロフト58度のウェッジでピン奥1.5mにつけた。「(3打目は)風が強くてスピンが利くかなと。思い切って行けました」。微妙な距離とライだったバーディパットをカップインさせたときは「ちょっとほっとした」という。

15番以降は果敢に攻め、16番ではセカンドショットの前にキャディと“長考”。最終18番で8mのバーディパットを入れ、「トップが伸ばしているけど、きょうは動かない人は動かない状況なのかなと思っていた。ちょっと最初の段階で(パッティングの)読みと打っているところが合っていなかったので、それで流れ掴めなかったかな」と振り返った。

まだ首位の背中が見える5打差で終えた(撮影/田辺安啓(JJ))

トップとは5打差で迎える最終日。まだ米ツアーでは成し遂げていない大会連覇に向けて「6打差までは何があるか分からないかなと思ってやっている。こういった風が吹いたり、(ポアナが混じる)グリーンに何があるか分からないと思ってやります。最低でも7個ぐらいは伸ばさないと足りない」と、最後の18ホールをにらんだ。(カリフォルニア州パロスバーデス・エステーツ/石井操)

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