LRTの習熟運転始まる 平石-グリーンスタジアム前停留場間【動画】

運転士の習熟運転が始まり、すれ違うLRT=3日午後2時15分、宇都宮市清原工業団地

 宇都宮市と芳賀町が整備を進める次世代型路面電車(LRT)の8月開業に向け、同市内の平石-グリーンスタジアム前停留場間約6キロで3日、運行会社「宇都宮ライトレール」による運転士の習熟運転が始まった。

 今月下旬まで約50人が運転に当たり、車両の加減速や線路の状態などを学ぶ。これまでの試運転は市の主導で設備などの状態が確かめられた。

 この日は午前9時〜午後4時半ごろの間、運転士5人が2編成のLRTを運転。交差点などに誘導員が配置された中、運転士は同乗したトレーナーにアドバイスを受け、カーブをゆっくり走ったり、高架上で時速40キロ程度に加速したりした。全区間を使った習熟運転は5月以降に行う。

 運転士の一人、山口和馬(やまぐちかずま)さん(43)は「交差点の通過時は車の進路などに注意した。安心して乗車してもらえるよう安全第一で運転します」と話した。

 LRTの整備工事は、脱線事故があった部分の改修を除き3月中に終了。今後はグリーンスタジアム前-芳賀・高根沢工業団地停留場間の入線試験や全線試運転を予定しており、6月以降に運輸開始認可の手続きに入る。

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