セグメントにおける唯一のSAC（スポーツ・アクティビティ・クーペ）と謳われる『BMW X6（エックスシックス）』が一部改良を受け、新型モデルとなって本邦上陸を果たした。『BMW X6 M60i xDrive』に加えて、最高峰の“M”たる『BMW X6 M Competition（Mコンペティション）』にも48Vマイルド・ハイブリッド・システムが搭載され、4月3日（月）より発売開始となっている。
本国では2008年に登場した初代モデルから、クーペ特有の優美で個性的な外観デザインと、卓越したオフロード走行性能を備えたSACとして独自の世界を切り拓いてきた『X6』も、2019年に現行の3代目へとバトンタッチ。そのエクステリアおよびインテリアをよりモダンに進化させたのが今回の新型モデルとなる。
フロントマスクを象徴する要素のひとつであるヘッドライトは、BMWとして初となる矢印型デイライト機能を有したLEDヘッドライトを採用し、大型化されたバンパーとのマッチングで圧倒的な存在感を主張する。
一方のインテリアでは、12.3インチのメーターパネルと14.9インチのコントロール・ディスプレイを一体化させ、運転席側に湾曲させた最新のカーブド・ディスプレイを採用。優れた視認性と高い操作性を実現し、運転席まわりではBMW特有のiDriveコントローラー周りをすっきりとさせることで空間を広げ、よりモダンな印象が与えられる。
導入された2種類のモデルともに注目のパワートレインでは、高効率なガソリン・エンジンを搭載するMパフォーマンス・モデル『BMW X6 M60i xDrive』に、4.4リッターのV型8気筒BMWツインパワー・ターボと8速ステップトロニック・スポーツ・トランスミッション、さらに48Vマイルド・ハイブリッド・システムが組み合わされ、システムトータルの最高出力で530PS、最大トルク750Nm（欧州仕様参考値）を発揮する。
■高性能モデルのMコンペティションは625馬力を発揮
そして”Mハイ・パフォーマンス・モデル”とされる『BMW X6 Mコンペティション』は、BMW Mが手掛けた4.4リッターV型8気筒BMW Mツインパワー・ターボに8速Mステップトロニック、そしてBMW Mモデル初となる48Vマイルド・ハイブリッド・システムが組み合わされ、こちらもシステムトータルで625PS（460kW）、750Nm（同、欧州仕様参考値）を誇る。
そのパフォーマンスを支える最先端シャシー・テクノロジーも採用され、前者では“アダプティブMサスペンション”に、ハンドリングの快適性を高める電動パワー・ステアリングの“インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング”が装備される。
そして後者では、電子制御ダンパーとアクティブ・ロール・スタビライザーを備えた“アダプティブMサスペンション・プロフェッショナル”を筆頭に、Mスポーツ・ブレーキや優れたトラクション性能を実現するMモデル専用の4輪駆動システムのM xDrive（エム・エックスドライブ）、そしてリヤ・アクスルにはアクティブMディファレンシャル等を備えるなど、モデルの特性に応じてあらゆる運転状況における抜群の安定性、高精度なハンドリング性能、優れた乗り心地を両立させる。
そのほか、一定の条件下においてステアリングから手を離しての走行が可能な安全運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」や、最新世代のコネクティビティも搭載され、全車右ハンドル仕様の価格は『BMW X6 M60i xDrive』が1622万円、同『BMW X6 M Competition』は2012万円（いずれも税込）となっている。
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