「新たな脅威について陸・海・空 問わず想定せざるをえない」 警察庁長官がサミット会場を視察 広島

G7広島サミットが来月中旬に迫る中、警備のトップを務める警察庁長官が広島を訪れ、サミットの主な会場となるホテルなどを視察しました。

G7広島サミットを控え、広島を訪れたのは、警察庁の 露木康浩 長官です。

長官は、サミットの主な会場となる広島市南区の「グランドプリンスホテル広島」を視察しました。広島県警の 森元良幸 本部長から説明を受けながら、会議場や、首脳などが宿泊する可能性のある部屋などを見て回り、警備の状況を確かめました。

警察庁 露木康浩 長官
「まさに自分の目でこの警備実施の現場を見て、警備完遂の決意を新たにしたところ。海に囲まれているということは一見、海によってほかの陸地から隔離されているのは警備上の利点もあるが、他方でいまはドローンもあるので新たな脅威についても陸海問わず想定せざるをえない」

露木長官は、全国の警察からサミット警備のため広島に派遣されている部隊長など150人に対し訓示して、サミットに参加する国内外の要人の安全確保や、行事の円滑な進行、テロといった違法行為の未然防止などを求めました。

露木長官は、午後にはサミット期間中に各国首脳などが訪問する可能性がある宮島も視察しました。

来月中旬のサミット開催に向けて、県警は他県からの派遣部隊を含め、段階的に警備を強化する方針で、サミットに参加する要人の身辺警護だけではなく、「重層的な警戒を徹底する」としています。

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