新型『BMW X5』が登場。プラグイン・ハイブリッド・モデルの“xDrive50e”も設定

 1999年に初代モデルが誕生し、自動車界で一大勢力に拡大するカテゴリーの礎を築いた1台である『BMW X5(エックスファイブ)』が一部改良を受け、新型モデルとなって登場。プラグイン・ハイブリッド(PHEV)モデルの『BMW X5 xDrive50e』に加え、新たに48Vマイルド・ハイブリッド・システム(MHV)も搭載し、4月3日より発売が開始されている。

 優れたオフロード性能と、舗装路面での高いパフォーマンスを融合したスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)の先駆的モデルとして登場したBMW X5だが、すでに4代目となる2019年登場の現行型に対し、今回の一部改良ではよりモダンなデザインを採用し、BMWらしい走行性へのこだわりと高い実用性を兼ね備えた1台に仕上げられた。

 流麗なルーフラインを持つ『BMW X6(エックスシックス)』と同様の改変を受けた内外装では、BMW初採用となる矢印型デイライト機能を有したLEDヘッドライトを採用し、フロントバンパーを大型化。同じくPHEVモデルでは暗闇で光を放ち存在感を増すアイコニック・グロー・キドニー・グリルを採用することで、夜間における存在感を増している。

 一方のリヤでは、横方向に伸びるスリムかつ大胆なデザインのX字型LEDコンビネーション・ライトにより、力強さとXモデルであることを表現。インテリアでは12.3インチのメーターパネルと14.9インチのコントロールディスプレイを一体化させ、運転席側に湾曲させた最新のカーブドディスプレイを採用。優れた視認性と高い操作性を実現し、運転席まわりではBMW特有のiDriveコントローラー回りをすっきりとさせて空間を広げ、よりモダンな印象が与えられた。

 容量29.5kWhのリチウム・イオン・バッテリーを搭載するPHEVのBMW X5 xDrive50eは、電気モーターのみで最高速度140km/hまで走行可能で、一充電あたりの航続距離は約100kmを実現。単体で最高出力313PS/5000rpm、最大トルク450Nm/1750〜4700rpmを発揮する3リッター直列6気筒エンジンに、最高出力197PS(145kW)、最大トルク280Nmを発揮するモーターを加えて、システムトータルでは最高出力489PS(360kW)、最大トルク700Nmを達成している。

 さらにガソリン仕様のMパフォーマンス・モデル『BMW X5 M60i xDrive』は、4.4リッターV型8気筒BMWツインパワー・ターボにダイナミックな走りを実現する8速ステップトロニック・スポーツ・トランスミッション、さらに48VのMHVを組み合わせ、システムトータル最高出力530PS(390kW)、最大トルク750Nmを実現する。

プラグイン・ハイブリッド(PHEV)モデルの『BMW X5 xDrive50e』に加え、新たに48Vマイルド・ハイブリッド・システム(MHV)も搭載
BMW初採用となる矢印型デイライト機能を有したLEDヘッドライトを採用し、フロントバンパーを大型化
容量29.5kWhのリチウム・イオン・バッテリーを搭載するPHEVの『BMW X5 xDrive50e』は、電気モーターのみで最高速度140km/hまで走行可能で、一充電あたりの航続距離は約100kmを実現

■Mハイパフォーマンスモデルは4.4リッターV8ツインパワーターボを搭載

 そして旗艦のMハイパフォーマンスモデル『BMW X5 Mコンペティション』は、4.4リッターV型8気筒BMW Mツインパワー・ターボに8速Mステップトロニック、同じく48VのMHVにより、システムトータル最高出力625PS(460kW)、最大トルク750Nmを誇る(以上、すべて欧州仕様参考値)。

 その脚元もアウトプットに見合う性能が備えられ、最高峰の『BMW X5 Mコンペティション』では、電子制御ダンパーとアクティブ・ロール・スタビライザーを備えたアダプティブMサスペンション・プロフェッショナルを採用し、長距離走行において優れた快適性を実現するComfort(コンフォート)モード、スポーツ走行に適合するボディ剛性を高めるSport(スポーツ)、さらにダイナミックな走行を可能にするSport Plus(スポーツ・プラス)モードと、都合3種類のモードをMセットアップ・メニューから選択可能とした。

 さらにアクティブ・ロール・コンフォートを備えた直進走行時の快適性向上に寄与するアクティブ・ロール・スタビライザーや、Mスポーツ・ブレーキ、優れたトラクション性能を実現するMモデル専用4輪駆動システムM xDrive(エム・エックスドライブ)に加え、リヤ・アクスルにはアクティブMディファレンシャルを採用するなど、SAVとしてあらゆる状況において駆けぬける歓びを体現する。

 同じくPHEVのBMW X5 xDrive50eと、ガソリン仕様のBMW X5 M60i xDriveではオートマチック・セルフレベリング・コントロール付きアダプティブ2アクスル・エア・サスペンションが標準装備となり、後者には卓越性とハンドリング快適性を高める電動パワーステアリング、インテグレイテッド・アクティブ・ステアリングも備わり、まったく新しい次元の走行快適性と長距離ドライブの快適性を実現している。

 もちろん、BMWが誇る最新のハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能や、安全機能・運転支援システムの“ドライビング・アシスト・プロフェッショナル”なども装備し、音声認識ではAI技術を活用したBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントやAmazon Alexaにも対応。

 日本国内では全車右ハンドル仕様となり、価格はBMW X5 xDrive50e Mスポーツが1260万円、BMW X5 M60i xDriveが1520万円、そして『BMW X5 Mコンペティションが1972万円(すべて税込)となっている。

『BMW X5 Mコンペティション』は、4.4リッターV型8気筒BMW Mツインパワー・ターボに8速Mステップトロニック、48VのMHVにより、システムトータル最高出力625PS(460kW)、最大トルク750Nmを誇る(欧州仕様参考値)
最高峰の『BMW X5 Mコンペティション』では、電子制御ダンパーとアクティブ・ロール・スタビライザーを備えたアダプティブMサスペンション・プロフェッショナルを採用
日本国内では全車右ハンドル仕様となり、価格は『BMW X5 xDrive50e Mスポーツ』が1260万円、『BMW X5 M60i xDrive』が1520万円、そして『BMW X5 Mコンペティション』が1972万円(すべて税込)となっている

BMWカスタマー・インタラクション・センター・フリーダイヤル:0120-269-437
BMWインターネット・ウェブサイト:http://www.bmw.co.jp

© 株式会社三栄