海自護衛艦「すずつき」佐世保に帰港 海賊対処終え

佐世保に帰港した護衛艦「すずつき」の帰国行事=佐世保市

 海上自衛隊の護衛艦「すずつき」(岩森雄飛艦長)が5日、ソマリア沖アデン湾での約3カ月間の海賊対処などを終え、佐世保港に帰港した。
 同艦には隊員と海上保安官の計約200人が乗り組み、昨年9月17日に佐世保を出港。現地で2回、民間船舶を護衛し、日本関係船舶の安全確保のため、情報収集活動にも従事した。帰国途中には、スリランカ東方で、米国やフランスなどの海軍との共同訓練にも参加した。
 艦内であった帰国行事で、浜田靖一防衛相の訓示を西成人(なると)・佐世保地方総監が代読。「海上交通の安全確保に大きく寄与するものだ」と強調した。
 同艦が所属する第8護衛隊司令の飯ケ谷孝広1等海佐は取材に「(海賊対処には)引き続き我々の存在で抑止が必要だ」と述べた。

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