過去最高値を更新中 価格上昇の「金」 工芸品の展示会

取引価格が上昇を続ける金でつくった工芸品の展示会が6日、広島市のデパートで開催されてます。

福屋では初めてとなる金の展示会に集められた作品の多くは、叙勲を受章した金工作家「光則」のブランドだということです。展示されているのはおよそ300点。

この「フクロウ」は厚さが0.08ミリの金で羽毛が表現されています。お値段は3300万円です。

ジオラマを走る「機関車」は2200万円です。

訪れた人
「とうてい購入には及ばないが、目の保養に来るだけでもいいかなと来ました」

金の取引価格は、3年ほど前は1グラムあたり7000円台でしたが、上昇が続いていて、5日時点で過去最高値の9400円になったということです。要因はコロナ禍やロシアのウクライナ侵攻に加え…

東京の宝飾業者 ヨシディア 松山治彦 部長
「ここにきて通貨危機が勃発して、その影響で一気に9400円まで高くなっている状況」

展示会の一番の目玉はこの作品「昇鯉(しょうり)」。2匹の黄金のコイが銀で作られた波からはね上がっています。まさに「優勝を目指せ」と広島カープへのエールが聞こえてきそうです。

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