「最後まで戦う、走る、ゴールへ向かう姿見せる」清水秋葉新監督、選手に求めた“姿勢”

4月3日にゼ リカルド監督(51)を解任したサッカーJ2清水エスパルスは、5日のJリーグYBCルヴァンカップが秋葉忠宏監督(47)の初陣でした。指揮官が選手たちに求めたもの、それは戦う姿勢でした。

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<清水エスパルス 秋葉忠宏新監督>

「こういうチーム状況にもかかわらず、来てくれているみなさんの気持ちや思いや声は選手に届いています。必ずきょう変わった姿、最後の最後まで戦う、走る、ゴールへ向かう姿見せますので、力強い応援よろしくお願いします。今後もよろしくお願いします」

試合前、アウェーに駆け付けたサポーターを前に、熱いメッセージを伝えた秋葉新監督。監督就任からわずか2日で迎えたルヴァンカップ、相手は湘南ベルマーレでした。

試合は序盤から、湘南に主導権を握られる苦しい展開に。前半21分、最終ラインの背後を突かれ、失点すると、40分にはセットプレーで、GK大久保択生のクリアが不十分となり、混戦から、最後は湘南の10番山田直輝に決められ、0対2で前半を折り返します。

ここで指揮官が動きます。

初陣は悔しい敗戦となった清水・秋葉忠宏新監督

<秋葉新監督>

「もう分かりやすく、オールコートマンツーマンで行くぞという話をした」

オールコートマンツーマンとは、それぞれの選手が相手1人1人をぴったりとマークする戦術です。多くの運動量が求められるキツい戦い方ですが、指揮官は1対1での勝負にこだわりました。

<秋葉新監督>

「誰が対面の選手に勝てるのか、負けるのか、そういうはっきりと分かりやすい状態を作って、その中でどれだけファイトできるか(選手たちには求めた)」

ただ、この戦い方は1人でもマッチアップに負けると大きなピンチになります。後半6分のシーンも山田に抜け出され、3点目を献上してしまいます。

それでも、後半38分。FW北川航也がトップスピードでゴールへと迫ります。得点とはなりませんが、相手ディフェンスは足がつってしまいました。エスパルスに嫌というほど走らされた結果でした。

<秋葉新監督>

「3対0で勝っている湘南が足がつる選手が出てくる、0対3のチームが見せる姿ではなかったと思いますから、そこまで追い込んでみせたエスパルスの選手を私は誇りに思っていますし、後半のサッカーが続けられるように、あれを90分続けながらのクオリティが出せるように、また全員でやっていきたいと思います」

一方、ジュビロ磐田はホームでサガン鳥栖と対戦しましたが1対2で敗れました。

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