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4月9日に投票が迫った浜松市長選挙。これまでの路線を継承するのか、刷新か、が問われる中、争点の一つとなっている「野球場建設」問題について、2人の候補者はどう考えているのでしょうか。
<中野祐介候補(53)>
「浜松をもっと元気な街にしたい。浜松から地方創生、浜松が日本をけん引するようなそんな元気な街にしていきたい。それが私の思いです」
3月26日の告示日には、スズキの鈴木修相談役や鈴木康友浜松市長が顔をそろえました。中野候補は4期16年続いた鈴木市政を継承し、「オール浜松」を合言葉に選挙戦を戦います。
<嶋田博候補(74)>
「政策を引き継ぐ市長か、わたくし嶋田博を先頭とする新しい浜松を市民の民さんと一緒に作っていく選挙か」
嶋田候補は共産党の推薦を受け、3月10日に出馬を表明。出遅れ感は否めないとしながらも、市政の刷新を訴えています。
争点のひとつは、浜松市西区に予定されている野球場建設をめぐる問題です。
<滝澤悠希キャスター>
「遠州灘から500mほどの場所にある新しい県営野球場の建設予定地です。このあたりにメイン球場を作る構想になっていますが、候補者の一人は建設の推進を、もう1人は中止を訴えています」
静岡県営野球場問題をめぐっては、浜松市と経済界などで結成した期成同盟会がドーム型の大型野球場を建設するよう、川勝平太知事に要望しています。
一方、浜松市の市民団体は、周辺整備も含め、ドーム型野球場の建設費は500億円以上もかかるとされ、税金の無駄遣いと猛反対しています。
浜松市民は賛成か、それとも反対か、聞いてみました。
<40代 母親>
「賛成です。(市営)野球場が古いので新しい所で、みなさん野球をしたら盛り上がるのは確かかなと思います」
<男子高校生>
「反対です。そういうとこに作っても人が来なさそうだから、そこに税金をかける意味がなさそう」
「駅から遠い所に作ってもあんまり人が集まらないんじゃないかなと思う」
<18歳 女子大学生>
「私は賛成です。私は野球が好きで、浜松に大きい球場できたら、プロ野球とかできて、人もいっぱい来たら、それはそれで栄えるかなって思います」
一方、候補者は。
<中野候補>
「新野球場については、事業主体が静岡県でありますけれども、浜松の街の魅力を、浜松の街を元気にする点で最良の施設をぜひとも建設していただきたい」
<嶋田候補>
「財源がどこから出るのか、市の財源はかなりの持ち出しになるということが一つ上げられます。ウミガメの保護している自然団体からも反対の声が上がっている」
そして、もうひとつ、両候補が強く訴えているのが子育て支援です。浜松市の人口は、政令指定都市に移行した2007年、約81万1,000人でしたが、2023年3月現在では、79万2,000人に減少しています。
人口減少を食い止めるためにも、子育てしやすい街をつくることが最重要課題となっています。
中野候補は子ども・子育てを社会で支える仕組み、乳幼児の医療費を無償化にすることなどを公約に掲げています。
一方、嶋田候補は、小・中学校の給食費の無償化と0~2歳児の保育料金を無料にすると主張しています。
浜松市長選は4月9日に投票が行われ、即日開票されます。