現地時間の4月10日、リヴァプール対アーセナルのビッグゲームがアンフィールドで行われる。
ここでは、両チームでちょっと変わった背番号をつけた選手たちを取り上げてみよう。
リヴァプール 3番:ファビーニョ
2018年からリヴァプールでプレーするブラジル代表MF。
レアル・マドリーのトップチームで1試合だけ出場した経験を持つ。当時は右サイドバックとしてプレーしており、モナコでは2番を背負った。
レッズの3番をMFを主戦場とする選手が背負うのはかなりレア。
そのほか、通算217試合に出場した元アイルランド代表のスティーヴ・フィナンも右サイドバックなのにリヴァプールでは3番を着用している。
アーセナル2番:アブ・ディアビ
NEXTヴィエラとして期待されながら、度重なる怪我に苦しまされたフランス人MF。
中盤の選手にもかかわらず、アーセナルでは長らく2番を着用した(最後の2年間は24番)。
本人も「正直、自分も驚いたよ。友達から『もし移籍しても2番は着けないで』と言われたのを覚えている。僕は『OK』と答えたんだけど、結局この番号になってしまった!」と述べている。
リヴァプール5番:ミラン・バロシュ
EURO2004で得点王に輝いたチェコ代表ストライカー。
トップスピードでもぶれないボールコントロールと狡猾さを武器に躍動した。
期待の有望株だったが、徐々にピッチ内外でエゴイスティックな面ばかりが目立つようになり、一気に転落していってしまった…。
FWながらリヴァプールではなぜか5番をつけた。
アーセナル3番:バカリ・サニャ
フランス代表でもプレーした右サイドバック。
デビューしたオセールでは29番だったが、右SBながらアーセナルでもマンチェスター・シティでも3番を背負った。
その後もイタリア時代は83番(1983年生まれ)、MLSでも33番と3に関連した番号をつけた。
リヴァプール6番:ルイス・アルベルト
2013年に同胞のイアゴ・アスパスとともにリヴァプールに引き抜かれたスペイン人。
当時の彼は9番を背負ったバルセロナBで得点を量産するアタッカーだったがなぜか6番に。
リヴァプールではわずか12試合にしか出場できなかったが、ラツィオではポジションを一列下げてブレイクを果たした。
アーセナル10番:ウィリアム・ギャラス
チェルシー、アーセナル、トッテナムとロンドンのビッグクラブで活躍した元フランス代表DF。
その類まれな運動能力を武器にセンターバックや両サイドバックで活躍したが、アーセナルに加入した際はなぜか10番を選んだことで周囲を驚かせた。
【関連記事】サッカー史上最も奇妙な「背番号10」をつけた8人
後年に「娘が11月10日に生まれていたし、もし若い選手に10番が与えられていたら、大きなプレッシャーがかかってしまうからね」とその理由を語っている。
リヴァプール66番:トレント:アレクサンダー=アーノルド
リヴァプールの生え抜きであるイングランド代表DF。
もとはセンターハーフだったが、右サイドバックにコンバートされるとブレイクを果たした。右足のキックはデイヴィッド・ベッカム級の精度を誇る。
トップチームで最初に渡された66番をずっと着け続けており、変更を申し出たことは一度もない。
ただ、「人生でこれからも66番を着け続ける?」という質問には「正直分からない」と答えている。
アーセナル11番:アンドレ・サントス
ブラジル代表でもプレーした左サイドバック。アーセナルでは11番を背負った。
何かとネタにされる選手だが、2009年のコンフェデレーショズカップでセレソン入りした実力者ではあった。
また、ウルグアイ人の守備的MFルーカス・トレイラもアーセナルで11番をつけている。
リヴァプール67番:ハーヴィー・エリオット
いくつもの最年少記録を更新してきた19歳の神童レフティ。
『SoccerBible』で、67番をつける理由をこう話していた。
「子供の頃はルイス・スアレスら7番の選手が大好きだったんだ。自分でもよく7番をつけていたよ。
ただ、若い年齢で(プロ)契約した場合、小さい数字の番号を選ぶことはできない。
67は7番が入っていて選べる番号だったので、これでいいやと思ったんだ。
自分は右ウィングでもプレーしていたので、(右SBの)トレントが66番で自分が67番なのは、いい感じに見えるとも思ったのさ」
ただ、今季から19番に変更している。
アーセナル52番:ニクラス・ベントナー
お騒がせキャラとしても知られたデンマークの怪童ストライカー。
アーセナルに所属していた2009シーズンに突如、背番号を26番から52番に変更した。
「好きな番号は7なんだ。でも、それはすでにロシツキーが着けていた。だから、52にしたんだ。足すと7になるからね。43よりはかなりマシだろ。(不仲だったエマニュエル・アデバヨールが着けていた)25は絶対に着けない」というのが理由だったそう。
なお、ヴォルフスブルクでは3番も着用。その理由は「母が私のために選んだ番号」だったからだとか。
アーセナル77番:ヘンリフ・ムヒタリャン
ドルトムントやマンチェスター・ユナイテッドでもプレーしたアルメニア人MF。
2018年1月にアレクシス・サンチェスとのトレードのような形でアーセナルに加入すると7番を受け継いだ。
ただ、UEFAのルールでは、同一シーズンに違う選手が同じ背番号をつけることは許されていないため、ELでは7番ではなく77番を着用(すでにアレクシス・サンチェスがつけていた)。
なお、彼の後にアーセナルで77番をつけたのは、ブカヨ・サカしかいない(2019-2020シーズン)。