烏山線100周年、地域と盛り上げ ヘッドマークやマルシェ

セレモニー列車に掲出されるヘッドマーク(JR東日本大宮支社提供)

 JR烏山線が開業100周年を迎える15日、JR東日本大宮支社は記念のヘッドマークを掲出したセレモニー列車を運行し、乗客にオリジナルコースターを配布する。同日は栃木県那須烏山市の烏山駅前広場などで、地元有志団体による記念イベントも開かれる。同支社は「烏山線の開業100周年を地域の方々と一緒に盛り上げたい」としている。

 烏山線は1923年、宝積寺-烏山駅間の20.4キロで開業した。「からせん」の愛称で親しまれ、2014年には当時、JRで初となる蓄電池駆動電車「アキュム」が導入された。一方、同線はJRの「収支が厳しい路線」に該当しており、今後の在り方が課題となっている。

 記念のヘッドマークは全8種類。15日以降、同線の列車の前後方に順次取り付けられる。

 15日はヘッドマークを付けたセレモニー列車が午前10時48分に宝積寺駅を発車。同駅では発車時間に合わせて記念セレモニーが行われ、宇都宮白楊高の生徒らが同列車を見送る。同列車の乗客にはヘッドマークと同じデザインのコースターが配られる。

 地元有志の学生らでつくる団体「さんばからす」(武田真悠香(たけだまゆか)代表)は烏山駅前広場などで記念イベント「からせんAnniversary」を開く。同線の歴史に関する謎解きゲームや今後の同線について参加者らが語り合うワークショップなどが行われる。

 武田代表は「那須烏山の魅力を伝えるための企画を若者目線で用意した。当日はぜひ烏山線を利用して立ち寄ってほしい」と呼びかけている。

 記念イベントは午前11時~午後3時。記念イベントは(問)さんばからす080.4707.4252。

セレモニー列車に掲出されるヘッドマーク(JR東日本大宮支社提供)

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