心身がリラックスできる空間 赤レンガ倉庫で「フラワーガーデン」

色とりどりの花が一面に広がり、観光客からは歓声が上がっていた=横浜赤レンガ倉庫

 色とりどりの草花で春の訪れを感じさせる「フラワーガーデン2023」が、横浜赤レンガ倉庫イベント広場(横浜市中区)で開かれている。市内を花や緑で彩るイベント「ガーデンネックレス横浜2023」とも連携。海沿いのロケーションを生かし、家族連れや犬の散歩などで訪れた人たちが会場に広がる花の姿を楽しんでいる。

 17回目となる今年のテーマは「ウェルビーイング」。「心身と社会的な健康」という意味に合わせ、花はマリーゴールドやペチュニアなど春定番の約25種類2万2千株を使い、「五感を使い心身がリラックスできる空間」を表現した。

 花で心を癒やすフラワーセラピーを取り入れた庭園も設けられている。

 色別に三つのエリアに分かれており、「スリーピングエリア」はリラックス効果のある青や紫を基調とした花が広がる。食欲増進効果のある赤やオレンジの花に囲まれながら食事を楽しめる「ピクニックエリア」、短時間の記憶力や理解力を高めるという黄や白の花が咲く「ワーキングエリア」もあり、花の色と合わせて異なる楽しみ方ができる。同館イベント事業部の本多康介さんは「ワスレナグサやアリッサムなど淡い色調のパステルカラーや、樹木を使ったベンチや芝生などアースカラーも多用した。潮風を受けながら、五感を使って心身をリフレッシュしてください」と笑顔で話す。

 市内で収穫した野菜など使った料理を提供する「よこはま地産地消サポート店」のフードトラックも並ぶ。旬の食材を使ったランチボックスをはじめ、オーガニックハーブティーなど健康に配慮したメニューも味わえる。さらに、週末にはテーマの異なるマルシェやヨガ(有料)、ライブパフォーマンスなど多彩な体験プログラムを用意している。

 イベント最終日の23日には、庭園で使った花を先着4千人に無料で配布する。会場の花を全て再利用する企画で、「ネモフィラ、ビオラなど1人1株持ち帰れ、自宅でも花を楽しめます」。

 同館経営企画部の渡邊陽子さんは「4年ぶりに新型コロナの制限がない春。横浜港周辺では各所で花のイベントが行われ、一体で盛り上げています。散歩を楽しみながら、屋外でのびのびと春を満喫してほしい」と呼びかける。

 23日まで、入場無料。期間中は日没後にライトアップを実施。同館の館内でも「フラワーガーデン」と連動したキャンペーンを開催中。同倉庫2号館インフォメーション、電話045(227)2002。

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