春の蔵開き、香り高い新酒をどうぞ 佐世保市江迎の潜龍酒造

蔵開きで利き酒を楽しむ来場者=佐世保市江迎町、潜龍酒造

 佐世保市江迎町の潜龍酒造(山下庄左衛門社長)で8日、恒例の「本陣蔵開き春の陣」が始まり、搾りたての新酒の味わいが訪れた人たちを楽しませている。9日まで。
 冬場に仕込んだ新酒が出回るこの時期に開催。会場は午前10時のスタートから新酒の試飲や利き酒のコーナーに人が集まり、真剣な表情でそれぞれの味を比べていた。西彼時津町西時津郷から夫婦で訪れた尾髙稔さん(54)は「辛口でおいしかった。買ったお酒をあとで飲むのも楽しみ」と笑顔で話した。
 蔵開きに合わせ、県指定史跡の本陣屋敷と県指定有形文化財の酛蔵も一般公開。県立北松農高の生徒が手づくりした洋菓子、鶏みそをはじめ、フルーツサンドなどの飲食コーナーやさまざまな雑貨の露店が立ち並び、親子連れでにぎわった。山下社長は「今年の新酒は香りの高い仕上がり。この機会に日本酒ファンが増えてくれれば」と期待を込めた。
 9日は午前10時~午後4時まで。江迎署などが春の交通安全運動の一環で飲酒運転の根絶などを呼びかけ、白バイ展示やグッズ配布を行う。

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