郵便局を「スタジオ」代わりに、プロの写真家がシャッターを押す撮影会が人気を呼んでいる。ビューティーアドバイザーでもある写真家がメークやポーズをサポートし、慣れ親しんだ場所で撮影を楽しめると、開催する郵便局が広がっている。
撮影を担当するのは、高齢者施設などでの撮影を手がける「ソーシャルビューティーフォト」(横浜市西区)代表で、介護福祉士や美容師の資格も持つ山田真由美さん。2020年、新型コロナウイルス禍で高齢者施設への立ち入りが制限された際に知り合いの川崎市内の郵便局長と連携して「郵便局写真館」を初開催。これまでに約40回開いている。
3月26日に横浜笠間郵便局(横浜市栄区)で開かれた撮影会には、70~80代を中心に4組が参加。最初はいつもと違う郵便局の雰囲気に少し硬い表情だったが、山田さんからメークやポーズのアドバイスを受けたり、なじみの局長と会話をしたりしているうちに緊張も解け、リラックスした様子で写真に収まった。
お気に入りのブラウスで撮影したという70代の女性は「若い頃を思い出した。これから友達に見せに行ってくる」と生き生きと話していた。
「郵便局写真館」は1組2万1780円(撮影料、フォトフレーム1枚、ビューティーサポート付き)。
4月の開催は次の通り。
▽18、19日=横浜金沢シーサイドタウン郵便局(同市金沢区)
▽22日=横浜長者町郵便局(同市中区)
▽23日=横浜中郵便局(同)
申し込み・問い合わせは、同社電話045(550)5643。