那須与一の子孫築いた「中畑城」登りにきて 地元がパンフ作製、城郭測量図も

山頂までの見どころをイラストや写真で紹介するパンフレット(京丹波町口八田)

 京都府京丹波町口八田の山城「中畑城」を紹介するパンフレットを、地元の保存委員会が作製した。見どころを絵や写真で分かりやすく紹介しており、「パンフレットを片手に山登りを楽しんで」と呼びかける。

 中畑城は、源平合戦で活躍した那須与一の子孫、北道氏(きたみちうじ)が南北朝時代に本格的な山城として築いたとされる。京都府内外から歴史愛好家らが訪れ、「パンフレットはないか」という問い合わせが数年前から寄せられていた。

 A4判の三つ折り。山頂までの道のりにある三つの神社や城郭の位置をイラストで紹介する。城郭研究家の若江茂さんが作図した城郭測量図の他、武器の材料として育てられた「矢竹」や落とし穴などの写真を載せた。

 中畑城跡保存委員会の今西宏代表(68)は「暖かくなったらたくさんの人に登りに来てほしい」と話している。パンフレットは登山口前や町役場、町観光協会、森の京都DMO(京都府亀岡市)で無料配布している。

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