得票率8割 新人2人を突き放す 4期目へ 松井一実氏「まちづくりを着実に」 広島市長選挙(統一地方選挙)

9日の統一地方選挙のうち、広島市長選挙は無所属で現職の 松井一実 氏(70)が、4回目の当選を果たしました。一夜明け、RCCの単独インタビューに、広島のまちづくりを着実に進化させる思いを強調しました。

松井氏は、自民党県連や公明党県本部、連合広島から推薦を受け、終始、優勢に選挙戦を展開しました。

選挙戦では、JR広島駅周辺や紙屋町・八丁堀地区の「都心の大改造」といった3期12年の実績を訴えました。

松井一実 氏
「私のまちづくりのやり方は、遅いかもしれない。しかし、着実に、着々とまちづくりをする」

4回の当選は、歴代の広島市長で故・浜井信三 氏、故・荒木武 氏と並んで最多となります。

当選から一夜明けて松井氏は、RCCのラジオ番組に出演しました。このあと、単独インタビューに応じた松井氏は、4期目の抱負について―

松井一実 氏
「ソフトの面での対応をもっと強化して、全体としてハード面・ソフト面で広島のまちづくりが着実に進化するように、あるいは今後の継続性を高めるための仕掛け、工夫をこの4年の間にどこまでできるか」

来月のG7広島サミットについては―

松井一実 氏
「(首脳に)被爆の実相をしっかり見ていただく。被爆者の気持ち、犠牲に遭いながらも相手を恨むのではなくて、こういった事象を起こさないでくれと。そこまで強い気持ちを持っている市民が現にいるんだということを見ていただければ、広島の思いを受け止めながらの議論をやっていただけるのでないかと」

共産党の新人で、党県委員会書記長の 高見篤己 氏と、無所属の新人・大山宏 氏は、支持が広がりませんでした。

落選した 高見篤己 氏
「私の訴え、市民の間に浸透することができなかった。私の力のなさ、力不足だと思っている」

投票率は34.53パーセントと、過去3番目の低さでしたが、得票率は約8割と有権者の信任を得た形の松井氏…。4期目に向け、「市長になった当初からの『広島を世界に誇れるまちにする』という思いは変わらない」と強調しました。

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