戦後最低投票率・最年少県議誕生の静岡県議選 専門家「川勝知事との確執は続く」

4月9日に行われた静岡県議会議員選挙。そもそも無投票の選挙区が多く、投票率は過去最低でした。選挙戦が盛り上がりに欠けた一方で、今後の議会と知事との関係に注目が集まっています。ポイントなるのは議席数51を巡る攻防です。

67人の候補者が43議席を巡って争った県議会議員選挙。今回から新たに設定された長泉町選挙区では与野党一騎打ちの末、自民党の新人・加藤祐喜さんが700票の僅差で初当選を果たしました。

<長泉町選挙区で当選 加藤祐喜さん(36)>

「身の引き締まる思いです。まちのため県のためにしっかり働いていきたいと思います」

一方、静岡市清水区では、27歳の中山真珠さんが初当選。記録が残る戦後以降、歴代最年少の県議となります。

<静岡市清水選挙区で当選 中山真珠さん(27)>

「しっかりとこれからの仕事で応えていかなければいけないという責任をとても感じ、今ちょっと足が震えるぐらい、とても重要な仕事をこれからさせていただくんだなと実感しています」

フレッシュな顔ぶれも出てきた県議選ですが、投票率は44.62%で、4年前の前回選挙より2.23ポイント下回り、戦後最低に。

選挙は盛り上がりに欠けたものの、これから県議会では知事と対抗勢力による熱い闘いが繰り広げられると予想されています。

<静岡県 川勝平太知事>

「当然考え方が違うところがございましょうし、重点がどこに置かれるべきかという点においても当然議論は交わされると思いますので、こうした議論を積み重ね、かつ広く県民に知られることが大切だという風に思っておりまして、そういうスタンスでこれからもつなげていきたい」

今回の結果で県議会は変わるのか。専門家の見解は?

<法政大学大学院 白鳥浩教授>

「すぐに51議席を超えるような反川勝勢力が出来たという結果にはなっていない。今後しばらくは川勝知事と県議会最大会派の自民党の確執は続いていく」

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