「子どもが帰って来ない」スクールバスに児童が置き去りに…市が再発防止策まとめる マニュアルの徹底、運転手をスクールバス業務から外すよう求める 広島

広島県東広島市で先月、市立小学校のスクールバスで、児童1人が置き去りにされました。これを受け、市は11日、再発防止策をまとめました。独自の運行マニュアルの徹底を指導するとしています。

東広島市によりますと、3月18日午後1時ごろ、東広島市立の小学校に通う児童1人が、下校に利用したスクールバスの中におよそ30分間、置き去りにされました。「子どもが帰って来ない」と保護者から学校に連絡があり、その後、児童は保護され、けがはありませんでした。

11日、東広島市がまとめた再発防止策では、運行業者に対して、市が独自に作成した「スクールバス運航マニュアル」に基づき、点呼を義務化するなど、運転手による乗車・降車時の児童生徒数の把握と車内確認の徹底を求めました。

また、小中学校に対しても児童生徒から運転手に乗車・降車人数を伝えるよう徹底させ、定期的な訓練の実施も求めています。

置き去りがあった小学校では、今週、スクールバスに教職員が同乗して、マニュアルの徹底を確認しているということです。

市は、置き去りを起こした事業者に対しては、当時の運転手が車内確認を怠っていたことから、この運転手をスクールバスの運行業務から外すことや、契約期間中は、バスの終着場所で2人以上の運転手による車内確認の実施を求めています。

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