きょう12日(水)は、寒冷前線が通過する影響で、北海道から九州にかけて、雨の降る時間があり、雷を伴って雨足の強まる所もある見込み。雨の後は、大陸から黄砂の飛来が予想され、天気が回復しても、広範囲で空が霞みそうだ。また、朝よりも夜の方が気温が下がるため、外出の際は服装選びにも注意が必要となる。
雨のち黄砂 屋外での黄砂付着、交通障害のおそれも
寒冷前線に伴う帯状の雨雲が、今夜にかけて日本列島を通過するため、北海道や東北の日本海側、北陸、西日本は午前中を中心に、東海から関東、東北の太平洋側は午後を中心に、一時的に雨が降り、雷を伴って、雨足の強まる所もある見込み。
雨の後、天気は回復するが、日本海側では午前中から、夜になると関東や東海も含め全国的に黄砂の飛来が予想されている。
北日本や北陸を中心に、濃度の濃い黄砂も予想され、雨上がりの空がぼんやり霞んだり、屋外の車に黄砂が付着しやすくなる、見通しの悪化による交通障害が発生するおそれがあるので注意が必要だ。晴れ間が戻っても、洗濯物は室内に干すようにしてほしい。
南風のち北風 強風で急激な気温変化
きょうは、北日本を中心に強風にも注意が必要で、北海道では、暴風への警戒が必要となる。全国的に、雨が降る前は南寄りの風、降った後は北寄りの風に変わるため、雨の前後で風向きや気温の変化が大きくなりそうだ。
最高気温は、東京など関東から西の太平洋側で24℃前後まで上がり、汗ばむ陽気が続く所があるが、日本海側では、きのう(火)よりも大幅に低くなり、この時季らしい気温に落ち着く見込み。また、朝よりも夜の方が気温が低くなるため、薄着で出かけて体調を崩さないよう、服装選びに気を付けてほしい。
あす(木)も黄砂に注意 短い周期で天気変化
あす13日(木)は全国的に晴れる見込みだが、引き続き、広範囲の黄砂飛来が予想されるため、洗濯物を室内干しにするなどの対策が必要となる。14日(金)は西から天気が下り坂、西日本は15日(土)にかけて、東日本や北日本は15日(土)から16日(日)にかけて雨が降り、週末は再び風が強まったり、雨量が多くなる所もある見込み。(木)・(金)は5月並みの汗ばむ陽気の所があるが、(土)・(日)は全国的に平年並みの気温となりそうだ。
(気象予報士・海老原美代子)