“オールドファーム・ダービー”主審に脅迫メール…スコットランド警察が調査

ダービー担当主審が脅迫被害 @Getty Images

スコットランド警察はセルティックとレンジャーズの“オールドファーム・ダービー”の後、ケビン・クランシー主審に送られた脅迫メールを調査している。

8日に行われたスコティッシュ・プレミアシップ第31節セルティックvsレンジャーズは、26分に古橋亨梧の先制弾を皮切りに激しいシーソーゲームを展開。最終的に古橋の2ゴールを含む3得点を挙げたセルティックが接戦を制し、2位レンジャーズとの勝ち点差を12に広げリーグ制覇に大きく前進した。

同試合では20分ごろにレンジャーズのアルフレド・モレロスがCKからネットを揺らしたが、クランシー主審はセルティックDFアリステア・ジョンストンを倒したとしてファウルの判定を下す。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)もクランシー主審の判定を支持し、レンジャーズのゴールは取り消しとなった。

試合後クランシー主審のジャッジに激昂したレンジャーズサポーターと思われる人物が、同レフェリーの個人及び仕事上の連絡先をネット上に公開。スコットランドサッカー協会(SFA)とレンジャーズが不服を申し立て、スコットランド警察が調査を開始した。「私たちはSFAによって報告された脅迫メールの調査に乗り出した。この類のものは最も深刻に扱われ、徹底的に調査されるだろう。影響を受けた被害者にはサポートしていくと約束する」と広報担当は報告している。

またレンジャーズの広報担当も脅迫メールに、「レフェリーへの脅迫を最も強い言葉で批判する。私たちは自らのゲームに情熱を持っているが、レフェリーに対する個人的な罵倒は許されるものではない」と主張。「モレロスの場面ではSFAから回答があった。ブライトンとトッテナムの試合では後に誤審だったと謝罪があったと理解している。謝罪が試合の結果を変えるわけではないが、このような責任とオープンな姿勢はスコットランドでも歓迎されるだろう」と続けている。

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