箱根小涌園で変わり風呂「桜の湯」 ふぞろい桜を有効活用 ほのかな香りを楽しんで

八重桜の花びらが浮かべられた陶器風呂「桜の湯」=箱根町二ノ平の「元湯 森の湯」(同湯提供)

 箱根地区最大級の日帰り温泉、箱根小涌園「元湯 森の湯」(箱根町二ノ平)では、県産八重桜の「桜花漬」の副産物を使用した変わり風呂「桜の湯」を今月から始めた。30日まで。

 小田原市内の漬物メーカー・神尾食品工業の協力を得て、花の塩漬けや桜ジャムを製造する過程で形が崩れ、廃棄される「ふぞろい桜」を有効活用し、SDGs(持続可能な開発目標)の観点から食品ロスの減少を目指す、としている。

 「桜の湯」には、県西部で栽培された、赤色がきれいな「関山(かんざん)」、薄ピンクの「普賢象(ふげんぞう)」、「松月(しょうげつ)」の3種類を混合し、保湿効果が期待され、ほのかな桜の香りが湯船に漂う。

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