13日は黄砂が飛来 アレルギー症状と車への付着に要注意 花粉症の人は症状悪化も 14日午前中には落ち着くも日曜日に再飛来も

<田中健太郎気象予報士>

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4月12日の正午の雲の様子を見ると、日本列島に寒冷前線がかかっていて、この寒冷前線の西側は晴れのエリアが広がっています。そこに茶色のモヤモヤっとしたものが見えます。これが黄砂で、天気が回復すると静岡県内にも黄砂が飛んでくることになります。

雲の様子でも黄砂がはっきり見える

黄砂はもともと中国方面から春の強く吹く偏西風にのって、2~5月にかけて飛んで来ます。特に比較的雨の少ない4月がピークです。砂だけでなく、ゴミ、ほこり、PM2.5なども飛んできて、黄砂アレルギーを引き起こす恐れもあるので厄介です。

12日の夜9時頃、西から黄砂が入り込んでくる予想になっています。濃度が高いのは北陸や北日本で、静岡県は薄い見込みですが、13日には県内全域を黄砂が覆ってしまい、13日夜遅くまで黄砂が飛ぶ予想となっていて、14日午前中には落ち着く見込みですが、日曜日にも飛来の可能性が出てきています。

この黄砂は、人によっては黄砂アレルギーを引き起こす場合があり、黄砂が飛ぶことで、目のかゆみや結膜炎、鼻水、くしゃみなどを引き起こすことがあります。花粉症の人は、症状がさらに悪化する場合があります。

ということで、13日は不要不急の外出を避けたり、マスクを着用することが大切になってきます。花粉より黄砂の方が粒が小さいので、よりしっかりマスクを着用する必要があります。

洗濯物を外干しすると黄砂が付着する恐れがあるので、13日は洗濯物は部屋干しすることをお勧めします。

そして、一日黄砂が飛ぶと、もう一つ厄介なのが車の手入れです。車のボディに黄砂がつくと、見た目でわかるくらい汚れますが、タオルなどで拭いてはいけません。黄砂は砂の粒なのでとても硬く、タオルなどで拭くと車のボディに細かな傷がついてしまいます。水洗いで砂を落とさないといけません。ほったらかしにしても、傷がつく恐れがあるので、早めに水洗いするといいでしょう。

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