カエルの幻覚分泌物、アルコール依存症の治療に可能性「セラピー的効果示す証拠が増えている」英国で研究

カエルの分泌物が、アルコール依存症の治療に使用される可能性があるという。キングス・カレッジ・ロンドンの研究チームが、コロラドリバーヒキガエルの中にある幻覚作用を起こす分泌物メブフォテニンから作られた合成薬の効果を調査している。

その薬「BPL-003」は英リサーチ会社のベックリー・サイテックが開発。メンタルヘルスの治療に幻覚剤を使用する試みの一環となっており、アルコール依存症の患者への単回投与と断酒に関するトークセラピーが実施される予定だ。その後12週間、様々な時点でその安全性と効果に関する調査が行われるという。

同社のコスモ・フェイルディング=メレンCEOはこう話す。「依存症に対する幻覚剤のセラピー的効果を示す証拠が増えてきています。我々は、この分野でのリサーチの先端を担うことに誇りを持っています。BPL-003のような短時間作用の製剤が、個人、社会、ヘルスケアのシステムなどより広大なレベルで負担を与えるアルコール依存症のような症状をどれだけ和らげるのかを研究していきます」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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