新長崎県議46人に当選証書 「若者支援」「有権者目線で」 新人11人抱負

県議会議場であった当選証書付与式

 長崎県選管は12日、県議選(9日投開票)で当選した16選挙区の計46人に当選証書を付与した。任期は30日から4年間。
 長崎県選管の葺本昭晴委員長が一人一人に証書を手渡し、「本県の活力ある発展のために尽力をお願いしたい」とあいさつ。大石賢吾知事は「新しい長崎県づくりを進めるために県議会の力添えが必要不可欠」とし、「県政の推進に対して忌憚(きたん)のない意見を」と求めた。
 今回の県議選では11人の新人議員が誕生した。それぞれが人口減少対策や地域経済の活性化など山積する県政課題に取り組む意欲をみせる。「2万2742票の思いを背負って頑張っていく」。長崎市区でトップ当選を果たした無所属新人の大倉聡氏は取材に対し、選挙中に訴えてきた「若者支援」に力を入れたいと抱負を述べた。
 同選挙区の公明新人、本多泰邦氏は「前職は営業職でお客さまの要望を聞き出すことが仕事。その経験も生かし、県民の声をしっかりと聞き、県政に届けていく」と表情を引き締めた。
 3回目の挑戦で初めて議員バッジを着ける大村市区の無所属新人、牧山大和氏は「緊急の課題はコロナ対策。有権者の目線で何事も動いていく」。西彼杵郡区の自民新人、冨岡孝介氏は整備中の二つの高規格道路「西彼杵道路」「長崎南北幹線道路」の早期の全線開通が県全体の経済効果を高めると主張。「実現に向け頑張っていく」と力を込めた。
 女性議員は1人増え、過去最多の7人に。長崎市区の立憲民主新人、白川鮎美氏は「誰もが声の届く県政にしていきたい」と述べた。

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