英語版マップ活用を 訪日客向けに日光湯元ビジターセンターが販売

英語のガイドマップを手にするビジターセンターの職員

 【日光】山岳事故の防止に向け、湯元の日光湯元ビジターセンターは、増加傾向にある外国人観光客に対し、同センターが作製した英語のガイドマップの活用を呼びかけている。

 英語のガイドマップはインバウンド(訪日客)対応の一環として、2020年に初めて作った。しかし、新型コロナウイルスの影響で外国人の来訪が激減し、普及や活用が進まなかった。

 水際対策の緩和などで訪日客が増加し、奥日光でも登山やハイキングを楽しむ外国人観光客が戻りつつある一方、山や自然環境への知識が乏しい人は少なくないという。同センターの桑名満(くわなみつる)所長によると、軽装や装備が不十分なまま訪れる人が多いという。

 ガイドマップは奥日光の地図と共に、男体山などの登山やハイキングについて5コースを英語で紹介。基本的な装備や奥日光の歴史などを解説し、登山計画書も付いている。桑名所長は「本格的な仕様になっており、自然を楽しむ際に活用してほしい」と話した。

 ガイドマップは同センターで、300円で販売している。

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